一敗地に塗れる

【漢字】一敗地に塗れる
【読み】いっぱいちにまみれる
【意味】二度と立ち上がれないほどの敗北を味わう。
【例文1】スキャンダルが原因でオファーがなくなり一敗地に塗れる。
【例文2】不祥事が発覚して一敗地に塗れる。

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一敗地に塗れることで新しい道へ

以前働いていた会社で、とてもお世話になった先輩がいます。上昇志向の強い方で、だらけているとよく怒られたものでした。その先輩、実は社内のコンペで後輩に対して一敗地に塗れる経験をしてしまったのです。確かに先輩の得意分野ではなかったかもしれませんが、後輩の案はみんなが感心するほどによく出来たものだったのです。そのため、先輩も頑張ったのですし今回は仕方がないのでは?というのが周りからの意見でした。しかし、先輩自体はそれを許すことができなかったんですよね。
先輩はその後すぐに転職することになります。しかし、一敗地に塗れることで新しい道へ行った先輩の考えは、周りが想像するものとはちょっと違っていたんですよね。先輩曰く、今まで天職だと思っていた仕事だったけれど、本物の才能を持つ人間には全くかなわなかった。自分は何でもある程度出来る人間だからこそわからなかったのだと思うと仰っていました。これはプライドの問題ではなく、真実だと思います。実際、何をやっても上手に出来る方でしたから。だからこそ、自分にも何かしらの才能があって、それを活かす場所があるのではないかと思ったのが転職のきっかけだったそうです。
今は天職に出会えて本当に満足しているそうですから、人生どう転ぶかはわからないものですね。