一杯食わされる

【漢字】一杯食わされる
【読み】いっぱいくわされる
【意味】まんまとしてやられる。軽く騙される。
【例文1】友人達がサプライズで誕生日パーティを開いてくれた。これは一杯食わされた。
【例文2】結婚詐欺師に一杯食わされる。

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一杯食わされるとは

思わぬ形で信じていた事の虚を突かれる場面で使う言葉が「一杯食わされる」と言います。「敵に一杯食わされる」や「小娘に一杯食わされる」など、相手を甘く見たが故にその油断を見事に突かれてしまうのです。自分の予測より相手の思考の方が上手だったが為に、思わぬ状況に陥らされてしまうのです。いわば敗北感で心を一杯に満たされた事からそういうのではないでしょうか。駆け引きを要する場に於いて油断は禁物ですが、どう転んでも負ける訳ないと踏んだ相手に意外な手段でしてやられる事もままあります。相手はとにかくあらゆる角度から状況を打開する方法を絞り出し、絶妙なタイミングで実行するのです。こんな手をやって来ないと思っている所にその作戦をされたら、一気に動揺が走り形勢は立て直せないまま勝負が付いてしまいます。俗に狐と狸の化かし合いというのは、どっちが相手をうまく騙せているかがカギであり、まさに「一杯食わされる」方が負けなのです。どちらも化けの達人であり、いかに相手の及ばない所で勝負するかを競い合うのだと思います。何重ものトラップを仕掛け、先に安心した方が負けに繋がってしまいます。先の先を読み合うには、かなりの策士でなければ務まりません。