雨降って地固まる

【漢字】雨降って地固まる
【読み】あめふってじかたまる
【意味】雨が降った後は地面がしっかり固まるもので、争い事の後は、かえって良い結果や安定した状態になること。
【例文1】彼女と大ゲンカしたけど、言いたいことをハッキリ言い合えてより愛情が深まった。雨降って地固まるだ。
【例文2】嫁姑問題が雨降って地固まるで解決。

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「雨降って地固まる」とわかっていても

物事が良い方向へ変化していく前は、揉め事が多くなるような気がします。
「雨降って地固まる」ということがわかっていても、やはりできるだけ揉め事はない方が良いと思ってしまいます。

しかし、雨が降らなければ地面が固まらないように、問題がある時は雨のような何らかの出来事が必要なのかもしれません。

出会ったばかりの頃は喧嘩ばかりをしていた者同士が、大親友になるということも良くあります。
お互いを理解するまでには、衝突が多く、トラブルが続いてしまうのかもしれません。

ですが、それを乗り越えることで、相互作用で今までよりも、強力になっていけるのだと思います。

現在も世の中は様々な問題が起きています。
問題が明るみに出て、揉め事が起きているということは、良い方向へ解決していくための必要なプロセスなのかもしれません。

そう考えれば、多少のトラブルは仕方がないのかもしれませんが、できるだけ犠牲者が出ないようにしたいものです。
将来的に良くなる方向へ導くためには、今の問題が起きることが必然的なのかもしれません。

しかし、雨が降り過ぎて、地面が固まるどころか、思わぬ方向へ行ってしまい、どこかへ流されてしまうようなことがないように気をつけなければいけないと思います。

雨降って地固まる

私がこの「雨降って地固まる」という慣用句を初めて知ったのは小学校3年生くらいの時で、ただただ色々な慣用句を覚えてるのが、楽しかったので慣用句辞典から覚えました。そんなに深い思い出はないのですが、語呂がよく覚えやすかったのであれから数十年たった今でも覚えています。
この慣用句の意味は「争い事や喧嘩などの揉め事があった後はお互いに信頼関係が生まれて、かえって揉め事が起こる前よりも関係がよくなる」といった意味です。
小さいときの私は喧嘩することは多々ありましたが、仲直りしてもそれほど関係がよくなることもなくいつも通りの関係でした。なのでこの慣用句はおかしいのではないかと思っていたのですが、中学ときにこの言葉の意味がしっかりわかったような出来事がありました。
私は中学のときの部活でサッカーをしていました。そのときのお話です。県大会を勝ち進んでいくつれて、チームの方針がバラバラになってキャプテンと副キャプテンの考えが対立してしまいました。どちらの意見も間違っているわけではないのですが、やはりお互い主張を曲げたくないので自分の意見を突き通しました。キャプテンにつく人たちと副キャプテンにつく人たちと分かれてしまいました。しばらくは練習もぎくしゃくした関係でやっていましたが、あるときこのままじゃダメだと話し合いをしようということでみんなで話し合いました。最終的にはキャプテンがみんなをまとめて両者が納得する結論を出しました。その翌日の練習からみんなの動きもよくなっており連携がすごくうまく噛み合っていたり、以前よりも良いチームとなっていました。このときまさに「雨降って地固まる」だなと感じました。最終的に県大会で優勝して近畿大会に出ることができたので、あの喧嘩も今ではいい思い出です。

雨降って地固まる

何かの事柄が別の作用によって一つの結果に落ち着く事を「雨降って地固まる」と言います。卒業式や結婚式の祝辞の枕詞として使用される事が多く見受けられます。どれだけ地面が荒廃していようと、天から落ちる雨が荒れた大地を綺麗にしてしまう所から、紆余曲折あっても最後に良い結果を得られれば全ての過程が良しと判断されるという意味です。これから新たな道に向かう人への門出の言葉としては、最も重宝されているのです。新天地に行けばそこが例え荒れ地であっても、自らが開拓をする事により住みやすい場所にできますし、己自身が大地を慣らす雨となるも良し、実際の雨がそうしてくれるも良しと、状況によって前向きに捉えれば良いという事です。それに地固まるという位ですから、決意を固めて目指す道に邁進せよという激励の意味も込められているのだと思うのです。人によって捉え方は様々かもしれませんが、本当に祝いの席に持ってこいのワードであるのは間違いありません。この言葉で祝いムードは一気に盛り上がりますし、聞き慣れた言葉ですから悪いイメージを持っている日本人は一人もいないと思います。挨拶の始まり文で天気が良ければ「本日はお日柄もよく~」で調子よく行けますが、悪天候なら「本日は生憎のお天気ですが、雨降って地固まるという言葉もありますように~」と始める事で祝いの空気を損なわずに済むのです。