老婆心

【漢字】老婆心
【読み】ろうばしん
【意味】親切心から必要以上に世話を焼く。老婆というが年長者(男女)が余計な世話ですが、、という意味も込められている。
【例文1】老婆心ながら言わせてもらうよ。
【例文2】老婆心ながら受けた忠告をとどめておく。
【例文3】あなたの事を想うあまり老婆心で言う。

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「老婆心ながら・・・」のフレーズ、どんなシーンで耳にしたことがありますか?

若い人が初めて聞いたら「なんじゃそりゃ」かもしれませんが、実はこの言葉には日本人らしい「謙遜」や「親切心」がこもっているんです。
老婆心ながら、に続く先の会話はほとんどが「忠告」の時に使われます。また、年配や年上の人が年若い人に向けて「お節介をやく」時に使われる言葉でもあります。
ただ、決して強く相手を忠告し諭そうとして使う言葉ではなく、年配や経験豊富な人が年若く経験がまだ浅い人に対して、お節介かもしれないけれど、あなたのことが心配だから自分の経験をもとに意見をいいますね、という自分をへりくだった言い方なのです。
目上の人には使ってはいけない言葉なので注意してください。(目上の人の前で同じような意味で使う時には「せん越ながら」を使います)
年若い時期というのは、他人から注意されたり忠告されることに抵抗がある時期もあると思います。
反発したくなったり、大人の意見を聞き入れたくなかったり、素直になれない瞬間もあります。でも、この老婆心という言葉の中には年上や年配者が若者をいつくしみ心配するとても暖かい思いが込められています。なので、もし若い人が初めてこの言葉を耳にしたときには「自分のことを心配して言ってくれているんだな」と素直に受け止めて年長者を敬うようにしてほしいですね。