「怖いもの見たさ」は、怖いもの、恐怖心を煽るものに対して、好奇心がそそられるさま。 怖い反面、興味本位で覗いてみたくなるさま という意味の慣用句です。
語源
- 怖い: 恐ろしい、おそろしい
- もの: 事物、対象
- 見たさ: 見たいという気持ち
つまり、「怖いもの見たさ」という言葉は、怖いものを見たいという気持ちと、恐ろしいという気持ちの両方が存在するという意味になります。
意味
- 怖いもの、恐怖心を煽るものに対して、好奇心がそそられるさま。
- 怖い反面、興味本位で覗いてみたくなるさま。
- 恐怖を感じながらも、つい見てしまう。
使い方
- 子供たちは、お化け屋敷の入り口に近づきながらも、怖いもの見たさで中を覗いていた。(Kodomotachi wa, obake yashiki no iriguchi ni chikazukimogara mo, kowai mono mita sa de naka o nozoite ita.) - 子供たちは、お化け屋敷の入り口に近づきながらも、怖いもの見たさで中を覗いていた。
- 私は、事故現場に人が集まっているのを見て、怖いもの見たさで近寄ってみた。(Watashi wa, jiko genba ni hitoga atsumatte iru no o mite, kowai mono mita sa de chikazukite mita.) - 私は、事故現場に人が集まっているのを見て、怖いもの見たさで近寄ってみた。
- 映画の中で、怖いシーンが近づくと、つい目を背けながらも、怖いもの見たさで画面を見てしまう。(Eiga no naka de, kowai shīn ga chikazuku to, tsui me o sekemogara mo, kowai mono mita sa de gamen o mite shimau.) - 映画の中で、怖いシーンが近づくと、つい目を背けながらも、怖いもの見たさで画面を見てしまう。
例文
- 例文1: 彼は、幽霊が出るという噂を聞いて、怖いもの見たさでその場所を訪れた。(Kare wa, yūrei ga deru to iu uwasa o kīite, kowai mono mita sa de sono basho o tazuneta.) - 彼は、幽霊が出るという噂を聞いて、怖いもの見たさでその場所を訪れた。
- 例文2: 彼女は、怖い話を聞くのが好きで、いつも怖いもの見たさでテレビのホラー番組を見ていた。(Kanojo wa, kowai hanashi o kiku no ga suki de, itsumo kowai mono mita sa de terebi no hōrā ban gumi o mite ita.) - 彼女は、怖い話を聞くのが好きで、いつも怖いもの見たさでテレビのホラー番組を見ていた。
- 例文3: 子供たちは、虫が嫌いなのに、怖いもの見たさで虫かごの中を覗いていた。(Kodomotachi wa, mushi ga kirai nanoni, kowai mono mita sa de mushi kago no naka o nozoite ita.) - 子供たちは、虫が嫌いなのに、怖いもの見たさで虫かごの中を覗いていた。
類似のことわざ
- 好奇心猫
- 虎に尾を向ける
- 覗き見
- 興味本位
- 好奇心は猫をも殺す
英語表現
英語では、「怖いもの見たさ」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- 怖いもの、恐怖心を煽るものに対して、好奇心がそそられるさま: be curious about something scary, be intrigued by something scary, have a morbid curiosity
- 怖い反面、興味本位で覗いてみたくなるさま: can't look away from something scary, be drawn to something scary despite being afraid, have a mixed feeling of fear and curiosity
その他
「怖いもの見たさ」という言葉は、主にネガティブな意味合いで使われます。
恐怖心を克服するために、あえて怖いものを見るというニュアンスを含んでいます。
しかし、新しいことに挑戦したり、未知の世界を探求したりするというポジティブな意味合いでも使うことができます。
状況に合わせて適切な意味を理解することが大切です。