胡麻を擂る

【漢字】胡麻を擂る
【読み】ごまをする
【意味】気に入られるように媚びる。
【例文1】パパに胡麻を擂る。
【例文2】先生に胡麻を擂る。
【例文3】監督に胡麻を擂る。

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辞めた同級生の本性…露骨に胡麻を擂る!

私は私立高校に通っていたのですが、そこの美術系の学科にある女の子がいました。その子は現役で入学してきた人よりも一つ年が上で、詳しい事情はよく知らなかったのですが、中学にきちんと通っていなかったために高校への入学が遅れてしまったということでした。でも、その子は先輩ぶったりすることもなく、普通に周りの子と仲良くしていました。
しかし、その子はふだん嫌いな子に対する態度が悪すぎるだけでなく、憧れの先輩たちに対しての胡麻を擂る態度が露骨で、おまけに自分だけが悲劇のヒロインぶっているような話が多いので、だんだんそばにいるとうんざりしてくるようになりました。私も裏で散々悪口を言われましたが、注意しても「チクったヤツが悪い」と開き直るありさまでした。
そんなある日、その子が突然、「お金が足りないので学校を辞めます。家族のために仕事をします」という宣言をしました。自分の家が家族が多くて大変なこととか、自分が目標にできるような先生がこの学校にいなかったとか、いろいろ理由を並べていましたが、どうでもいいなと思いました。優しい子が「辞めないでほしい」と言ってあげていましたが、その子の本性を知らないのでしょうかね。

胡麻を擂るとは

「胡麻を擂る」とは、人に気に入られる為に他人にへつらって自分の利益を図ることを言います。由来はすり鉢を使用し煎った胡麻を擂ると粒が割れてすり鉢の溝にはまったり、あちこちにべったりくっつくことから相手のご機嫌をとり媚びている様子に似ていることから用いられた言葉です。片方の手のひらを上に開いてその上で反対の拳を回している動作が胡麻を擂っている動作に似ていることから、よく「あの人これだよな」と言いながらその動作をしている人をよく目にします。この言葉は表面だけ繕っている人に対して使い本当に尊敬する人には使いません。例文として「あの人は上司に胡麻を擂るのが上手だから出世するのが早い。」「彼は胡麻を擂るのが下手だから嘘ついているのが見え見えだ。」と言った使い方をします。
私の周りでも上司には胡麻を擂って部下には偉そうな態度ばかりとる人がいます。そのような胡麻の擂り方をする人は誰からも良いようには思われず、逆に嫌なイメージばかりがついてしまっています。上司もこの人は胡麻を擂っていると勘付いているので、それが理由で出世は遠のいています。人に良いように思われる為に胡麻を擂ることはいいことではありません。胡麻を擂らずに自分をアピールできるようにしたいものですね。