一陽来復

【漢字】一陽来復
【読み】いちようらいふく
【意味】冬が去り春が訪れる。または悪い事が続いたあと幸運がやってくる。
【例文1】病気が完治して一陽来復だ。
【例文2】恋人と別れて落ち込んだが、友人に可愛い子を紹介してもらった。一陽来復だ。
【例文3】人生は一陽来復だ。

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誰にでも悪い事があってもいずれは明るい状況にはなる

一陽来復という言葉はなかなか使わない言葉かもしれません。
意味としては、もともと、陰の気がきわまって陽の気にかえるという意味合いから、悪いことが続いたのちに幸運に向かうことや、冬が終わり春が来ること、新しい年が来ることを言います。
誰にでも1年を通じて、またさらに長い時間においては悪いことも続く場合があります。
特に厄年と呼ばれている時期においては、生活面や健康面で大きく気をつけなければならない時です。
そして、このような時期に限って、悪いことが続く場合があります。
仕事でうまくいかずに、連日残業をし、休日はひたすら寝てしまい、家族からは不平不満を言われることもあります。
さらにその仕事のハードさがたたり、実際に体調を崩してしまうことも多くあります。
最近では、心の病気にもなり、社会復帰がなかなかできないこともあるようです。
しかしながら、誰でも自分の思い通りにうまくことが運べないことがあるのは確かです。
このような時に、自分が諦めるのではなく、自分から道を切り開くくらいの気持ちを持っていかねば、視界が明るくはなりません。
悪いことが続いても、のちには幸せがことがあるということを念頭にして、気持ちだけは切らさないようにしたいところですね。

穴八幡宮の一陽来復御守

「一陽来復」という言葉を聞いたことがあるだろうか。なかなか日常生活の中では使われない言葉なので知らない人も多いかもしれないが、なんてことはない「冬至」の別名のことです。日本(の位置する北半球)で一年の内に最も昼の時間が短くなる冬至の日は、太陽の力が最も弱くなる日です。そこから徐々に太陽は力を取り戻していき、やがて春を迎えるということからそうした名がついたなどと言われています。また、そこから転じて極寒の冬から暖かい春へと向かっていくようにこれから幸運が訪れるというポジティブな意味で使われることも多いのです。そうした時には「一陽来福」などと書かれたりもします。
さて、東京都新宿区西早稲田に穴八幡宮という神社があります。創建は1000年以上前と言われる由緒正しき神社で、なんでもお寺を建てようとした際に横穴が見つかり、その中から金銅の像が見つかり、それ以来穴八幡宮と呼ばれるようになったそうです。そうした由縁から商売繁盛・出世にご利益のある神社として今日でも親しまれています。ここでは毎年冬至の日から翌年節分までの期間、「一陽来復御守」という御守を受けることができます。中にはお祓いを受けたキンカン(金)とギンナン(銀)が1個ずつ入っており、その名の通り金銀に不自由することなく福が来るようにという非常に縁起の良い御守です。私は昨年この御守を手に入れようと現地へ向かったが、冬至の日の長蛇の列に圧倒されるばかりでした。
裕福になったとは言えないが、大きな病気や事故もなく平穏に生きることができたのは御守のおかげかもしれません。次の一年もまた無事に過ごせることを願って、今年も御守を求めて出かけようと思っています。