「飛んで火に入る夏の虫」は、自ら危険や災難の中に飛び込んでいく愚かな行為をたとえたことわざ

「飛んで火に入る夏の虫」は、自ら危険や災難の中に飛び込んでいく愚かな行為をたとえたことわざです。

意味

夏の夜に灯りに誘われて虫が飛び回り、火傷をしてしまう様子から、「飛んで火に入る夏の虫」という言葉が生まれました。

使い方

  • 無謀な行動を取っている人に対して、戒めの言葉として使われます。
  • 危険な状況に飛び込もうとしている人に対して、思い留まらせるために使われます。
  • 自身の愚かな行動を反省する際にも使われます。

例文

  • 彼のアパルト経営は失敗する可能性が高い。まるで「飛んで火に入る夏の虫」だ。
  • ギャンブルは危険だ。ギャンブルにのめり込むのは「飛んで火に入る夏の虫」と同じだ。
  • 若気の至りで、無謀な投資をしてしまい、大損してしまった。まさに「飛んで火に入る夏の虫」だった。

類似のことわざ

  • 蓼食う虫は自ら苦を招く
  • 自縄自縛
  • 虎穴に入らずんば虎児を得ず

語源

「飛んで火に入る夏の虫」の語源は、中国の故事「愚人入灯」に由来すると言われています。

故事「愚人入灯」

昔、中国に愚かな男がいました。ある夜、男は灯りに誘われて火の中に入ってしまいました。火傷を負った男は、灯りが悪いと思い、灯りを壊してしまいました。

教訓

「飛んで火に入る夏の虫」のことわざは、無謀な行動は身を滅ぼすという教訓を伝えています。
どんなに魅力的なものであっても、危険な状況には飛び込まないように注意する必要があります。

その他

  • 「飛んで火に入る夏の虫」は、江戸時代の浄瑠璃や歌舞伎にも登場する言葉です。
  • 現代でも、テレビドラマや小説などで使われることがあります。

まとめ

「飛んで火に入る夏の虫」は、古くから伝わる教訓的なことわざです。
無謀な行動は慎み、常に冷静な判断を心がけることが大切です。

参考URL:
飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書