「自由自在」は、自分の思うままに行動できるさまという意味の四字熟語

「自由自在」は、自分の思うままに行動できるさまという意味の四字熟語です。「思いのままに操れる機械」や「思う存分に振る舞うさま」など、様々な意味合いで使われます。

語源

「自由自在」という言葉は、中国の古典籍である『荘子』逍遥遊篇から由来しています。

夫子曰、魚之得水也、猶人之得道也。莊子曰、然乎?夫游魚之于淵也、猶百鳥之于林也、虞人之于市也。夫子曰、然。然則魚樂水、鳥樂林、虞樂市乎?荘子曰、非也。魚之樂水也、一魚也;鳥之樂林也、一鳥也;虞之樂市也、一虞也。而後樂也。荘子曰:夫子欲惡乎?荘子曰:無欲無惡,則何樂之有?荘子曰:魚之樂水也、荘子之樂道也。

この文章の中で、「魚之樂水也、荘子之樂道也」という部分が、「自由自在」という言葉の由来とされています。この部分は、魚が水の中で自由に泳ぐように、荘子が道に従って自由に生きるという意味を表しています。

使い方

「自由自在」という言葉は、様々な文脈で使用することができます。例えば、以下のような場合に使われます。

  • 自分の思い通りに行動できる人や物について: 操縦士が飛行機を自由自在に操縦する様子や、子供たちが公園で自由自在に遊ぶ様子などを表現する際に、「自由自在」という言葉が使われます。
  • 制約がない状態について: 時間や場所に縛られずに、自分の好きなことを好きなようにできる状態を表現する際に、「自由自在」という言葉が使われます。
  • 思い通りにならない状況について: 皮肉を込めて、「どうにも自由自在にいかない」というように使われます。

  • 彼は、ピアノを自由自在に弾きこなす。 (Kare wa, piano o jiyūjizai ni hikikonasu.)
  • この車は、山道でも自由自在に走ることができる。 (Kono kuruma wa, yamamichi demo jiyūjizai ni hashiru koto ga dekiru.)
  • 会社を辞めてフリーランスになった彼は、時間の使い方を自由自在に操っている。 (Kaishosha o yamete freelancer ni natta kare wa, jikan no tsukaikata o jiyūjizai ni ayatsutte iru.)

その他

「自由自在」という言葉は、「自由」と「自在」という二つの言葉から成り立っています。

  • 「自由」は、束縛や制約がない状態を表す言葉です。
  • 「自在」は、自分の思い通りにすることができるさまを表す言葉です。

この二つの言葉を組み合わせることで、「思いのままに行動できるさま」という意味合いが強調されています。

全体として、「自由自在」という言葉は、自分の思い通りに行動できることの素晴らしさを表す言葉です。

補足

「自由自在」という言葉は、「自在」という言葉と単独で使われることもあります。「自在」という言葉単独で使う場合は、「思い通りになるさま」という意味合いになります。

参考URL:
自由自在 - 中学生の方|馬のマークの増進堂・受験研究社