「腰巾着」とは、権力者や影響力のある人に常に付きまとって、おべっかを使う人という意味の言葉です。
- 腰に帯びる小さな巾着袋
これは、昔日本の一般的なアクセサリーでした。お金、タバコ、薬などの小物を持ち歩くために使われていました。巾着袋は、通常布または革で作られ、紐で腰に結ばれていました。
- 権力者や影響力のある人に常に付きまとって、おべっかを使う人
これは、「腰巾着」のより比喩的な意味であり、多くの場合、おべっか使いや従順な人を皮肉的に表現するために使用されます。
語源
「腰巾着」という言葉は、二つの漢字で構成されています。
- 腰 (koshi): この漢字は「腰」を意味します。
- 巾着 (kinchaku): この漢字は「巾着袋」を意味します。
使い方
「腰巾着」という言葉は、フォーマルな場面でもインフォーマルな場面でも使用できます。しかし、おべっか使いや従順な人を表現するために、比喩的な意味で使用されることが多いです。
例
- 文字通りの意味:
昔の人は、腰巾着に小銭を入れて持ち歩いていた。(Mukashi no hito wa, koshiginchaku ni kozeni wo irete mochiarukite ita.)
(昔の人は、腰巾着に小銭を入れて持ち歩いていました。)
- 比喩的な意味:
彼は大臣の腰巾着のように、いつも大臣のそばにいた。(Kare wa daijin no koshiginchaku no yō ni, itsumo daijin no soba ni ita.)
(彼はいつも大臣のそばにいて、おべっか使いのようだった。)
類義語
- おべっか使い (obekkatsukai): おべっか使い
- 腰抜け (koshi抜け): 腰抜け
- ペテン師 (petenshi): ペテン師
対義語
- 独立心 (dokuritsushin): 独立心
- 自主性 (jishūsei): 自主性
- 骨頂 (kotō): 骨頂
文化的な背景
「腰巾着」の概念は、伝統的な日本の 義理 (giri) の概念と密接に関係しています。義理とは、他人に対する義務感や責任感です。日本の社会では、自分よりも権力者や影響力のある人との良好な関係を維持することが重要です。これは、時に、人々が上司に好意を持ってもらおうと、おべっか使いや従順な態度をとることにつながる場合があります。
補足
- 「腰巾着」という言葉は、時々、常に誰かと一緒にいる人を表現するために、もっと軽い意味で使われます。この場合、必ずしも悪い意味合いではありません。
- 「腰巾着」という言葉は、取るに足らない、小さな人を表現するためにも使用できます。この場合、多くの場合、軽蔑的な意味で使われます。