狸寝入り

【漢字】狸寝入り
【読み】たぬきねいり
【意味】寝たフリをしている様子。
【例文1】バスの中で狸寝入りする。
【例文2】疲れて狸寝入りをする。
【例文3】口うるさくて狸寝入りをする。

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狸寝入りで見ていた深夜番組

幼い頃我が家は貧しく二間のボロい文化住宅に家族四人で暮らしていました。
お風呂もなく、すぐ近くに住むおじいちゃんの豪邸でサウナ付きの大理石のお風呂を借りるか、近くの銭湯に通うのが常でした。
リビングにお布団を敷き詰めて家族四人で雑魚寝をする日々でした。
夜の9時には寝るように両親に促されるのですが、寝室はリビングも兼ねており電気もあかあかと点いていて、目を閉じてもテレビの音は聞こえてきます。
元々テレビっ子でチャンネルと番組事情には詳しいかった私は周りの大人から「テレビ博士」と呼ばれており、「このチャンネルはテレビ朝日系列で東京では〇チャンネルやねん」などと口にしていたそうです。
そんな「テレビ博士」が深夜番組が気にならないわけがありません。
昼間遊びすぎてよっぽど疲れている時はすんなり眠りにつけますが、ほとんど毎日深夜番組が気になります。
狸寝入りで目を閉じて、映像は見えなくとも音声だけで両親が見ているであろう「11PM」や「トゥナイト」をラジオ感覚で楽しんでいました。
が、そんな日々が続くとなんとか映像を見たくなるのがテレビ博士の性。
しかし、テレビの前には父親の大きな背中が邪魔をして結局子どもは見てはいけない、大人のみぞ知る深夜番組の全貌なのでした。