片腹痛い

【漢字】片腹痛い
【読み】かたはらいた
【意味】脇腹が痛くなるようなおかしな話。面白くておかしいと言うより、身の程知らずな態度を見下す時に使う。
【例文1】身の程知らずで片腹痛い。
【例文2】君との収入の差が片腹痛い。
【例文3】経験もないのに片腹痛い。

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もとは「傍ら痛い」だった「片腹痛い」

「片腹痛い」という言葉を知ったのは高校生ぐらいの時だったでしょうか。「おかしい」という意味だということはなんとなくわかっていましたが、当時の私は、その意味をきちんと自分で調べようとはしませんでした。
そして、その言葉のイメージから、「おかしく感じるけど、それほどでもない」という意味に、かってに解釈していたのです。ポイントは「片腹」という表現。私は「おなかの片方だけが痛くなる程度のおかしさ」と解釈していたわけです。
「ほんとうにおかしい場合は両腹痛いというのではないか」という、子どもっぽい解釈ですね。
それが、大人になってから「自分の実力をわきまえない人が身のほど知らずな言動をするのがおかしくてたまらない」という意味だったと知りました。
時代劇などで、若輩者が剣豪に挑戦するようなとき、剣豪が「片腹痛いわ」と笑い飛ばすようなシーンがイメージできます。
ところが、この片腹痛いという言葉、実はかなり昔から誤用されているということを、後に知ってびっくり。
元は「傍ら痛い」と言っていたのだそうです。実際に『源氏物語』や『枕草子』などで、「傍らで見ていて気の毒だ」とか「近くで見ていて苦々しく感じる」という意味で使われているようです。
それが「かたはらいたし」という仮名遣いから、いつの間にか「片腹痛い」という当て字がされて、今のような意味に変わったのだとか。おもしろいものですね。