尻を叩く

【漢字】尻を叩く
【読み】しりをたたく
【意味】実行するように催促する。やる気を起こさせる。
【例文1】子どもの成績が上がったのは褒めて尻を叩いたから。
【例文2】副賞を懸けて尻を叩く。

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毎回尻を叩く必要のある仕事に疲れて

一年ほど前から取り組んでいる仕事があるのですが、毎回取引先の尻を叩く必要があります。いわゆるブラック企業なので、最前線で働いている方々が悪いわけではありません。無理に仕事を取ってくる営業、体質を変えない上の人間、色々な毒が回っているような感じなんですよね。しかし、毎回納期ギリギリになってしまうのは困ったものです。それも、12時納期なら12時ジャストに納品とか。最近は赤く腫れるのではないかと思うほど尻を叩くことで納期が守られるようになりましたが、以前は1日どころか1週間ほど納期を待たされてしまったことがあります。
私の手元に来た時点で私の管轄になりますので、ここから他の方に迷惑をかけることはありません。正直、納期から遅れてしまっても損害が出ることは無いと思っているのだと思います。しかし、作業が遅れればそれだけ旬を逃してしまう可能性もあります。それは大きな損害ですし、スケジュールが崩れれば調整することも難しくなってしまいます。
せめてゆるく納期を設定してくれれば良いのですが、結局そうなると違う仕事が優先されるだけで変わらないのですよね。現場の方は納得いく仕上がりにしてくださっているだけに、尻を叩くことに罪悪感を感じます。

上司が部下の尻を叩くのは裏目に出ることも

上司が部下の尻を叩くときは、部下により高い目標を達成して欲しかったり、今している仕事を早く終わらせて欲しかったりするためでしょうか。
しかし、それは裏目に出ることがあります。最近の若者には尻を叩かれるとプレッシャーで精神的に潰れてしまったり、今の仕事進み具合が遅いので叱責されたと捉えてしまう人がいます。上司の言葉を叱咤激励と考えてもっと頑張ろうと決意したり、上司を見返してやろうと頑張る人ばかりではありません。最近の若者は…と言いたくなるかもしれませんが、仕事をできるだけ迅速に済ませるためには若者がのびのびと仕事できる環境を保ち、社員同士の軋轢を防ぐのが一番近道です。
今の時代、上司と部下は必要最小限のことしか話さないといった会社も増えています。いくら部下とはいえ、必要以上に人の仕事のペースに干渉することは避けたほうがいいでしょう。たまに長時間労働の影響か友達は会社にしかいない、会社の人間関係が全てといった方が増えていますが、部下はそんなに熱い親密な関係を求めていない場合がほとんどです。部下の尻を叩くのは愛情からかもしれませんが、必ずしも仕事のブーストとなるとは限らないと覚えておいて下さい。