「身に余る」とは、自分の能力や立場に合わないほど良い待遇や評価を受けるという意味の慣用句です。謙遜の際に用いられることが多い表現です。
比喩表現
この言葉は、「身(み)」と「余る(あまる)」という二つの言葉から成り立っています。
- 「身(み)」は、自分自身を指します。
- 「余る(あまる)」は、必要以上に多いという意味です。
つまり、「身に余る」という言葉は、「自分にとって必要以上に良い待遇や評価を受ける」という意味になるのです。
使い方
「身に余る」という言葉は、以下のような場面で使われます。
- 褒められたとき
- 何か良い待遇を受けたとき
- 期待以上の評価を受けたとき
例文
- 「お褒めの言葉、身に余る光栄でございます。」
- 「このような名誉を頂戴し、身に余る光栄でございます。」
- 「ご期待に添えず、大変申し訳ございません。身に余る評価を頂戴し、恐縮しております。」
注意点
「身に余る」という言葉は、謙遜の表現として使われますが、使い過ぎるとかえって失礼になる場合があります。
本当に褒められているときは、素直に受け止めることも大切です。
類義語
- 過分(かぶん)
- 分不相応(ぶんふそうおう)
- 恐縮(きょうしょく)
- 厚意(こうい)
- 光栄(こうえい)
対義語
- 当たり前
- 自慢
- 当然
- 当然の報酬
- 当然の評価
「身に余る」という言葉は、謙遜の気持ちを伝えるのに効果的な言葉です。
しかし、使い方には注意が必要なので、状況をよく判断して適切な表現を選ぶようにしましょう。