縒りを戻す

【漢字】縒りを戻す
【読み】よりをもどす
【意味】別れていた男女が元の関係に戻る。復縁する。
【例文1】好きだった恋人と縒りを戻す事になって幸せ。
【例文2】高校時代の彼氏と縒りを戻す。
【例文3】未練がある彼女と縒りを戻す。

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人の縁を強く感じさせる言葉「縒りを戻す」

一度別れてしまった男女が再び元の関係になることを「縒りを戻す」と表現します。
実は私の友達に、結婚して離婚し、その離婚した元の奥さんと再婚したというケースがあります。これなどは、典型的な縒りが戻ったケースと言っていいでしょう。
ところで、最近は縒りを戻すという言い方よりも「元サヤ」という言い方の方がよくつかわれているような気がします。元サヤは「元の鞘に収まる」の省略形ですが、刀が鞘に収まるというのが、イメージしやすいためによく使われているのかもしれません。
しかし、私は個人的には「縒りを戻す」のほうが好きな表現です。
「縒り」というのは、糸をねじって絡み合わせること。繭から取った生糸は1本だけでは細すぎて、糸としての機能を果たしません。それで、何本もねじって絡み合わせ、使いやすい糸にするわけです。
この糸をねじり合わせるというのが、私には「人の縁」をよく表しているように感じられてなりません。一度、縒って作った糸がほどけてしまうのが「縁が切れた状態」、そのほどけてしまった糸の縒りが戻って元の状態になるのが「縁が復活した状態」のように思えるのです。
人情の機微というのでしょうか、「縒りが戻る」というのは人と人の縁を上手に表した言葉ではないでしょうか。もっと使われるようになってほしい言葉です。