「名を馳せる」は、自分の名前を広く知らしめ、有名になることを意味する慣用句です。
語源
「馳せる」は、馬や車を速く走らせるという意味の動詞です。この慣用句では、「名前」を「馬や車」に例え、広く世の中に広めていくという意味で使われています。
意味
「名を馳せる」は、主に以下の2つの意味合いで使われます。
- 優れた才能や功績によって、広く知られるようになる
- 芸術、スポーツ、学問など、様々な分野で優れた才能や功績を認められた結果、多くの人に名前を知られるようになることを意味します。
例文
- 彼は、幼い頃から音楽の才能を発揮し、世界的に名を馳せるピアニストになった。
- 彼女は、数々の発明でノーベル賞を受賞し、科学者として名を馳せた。
- 彼は、勇敢な戦士として名を馳せ、多くの人々から尊敬された。
- 悪い行いによって、広く知られるようになる
- 犯罪者や悪党など、悪い行いによって世間に知られるようになることを意味します。
例文
- 彼は、悪名高い盗賊として名を馳せ、人々を恐怖に陥れた。
- その会社は、詐欺事件で名を馳せ、多くの被害者を出した。
- 彼は、暴力的で乱暴な性格で、近所では悪名高かった。
その他
- 「名を馳せる」は、主にポジティブな意味合いで使われますが、稀にネガティブな意味合いで使われることもあります。
- どちらの意味合いで使うかは、文脈によって判断する必要があります。
類義語
- 有名になる
- 評判になる
- 名を上げる
- 名を残す
- 不朽の名声を残す
対義語
- 無名
- 忘れられる
- 評判が悪い
- 悪名高い
- 恥さらし