「満更でもない」は、まったく嫌ではないが、とても良いというわけではないという意味の慣用句

「満更でもない」は、まったく嫌ではないが、とても良いというわけではないという意味の慣用句です。

  1. 謙遜(けんそん)の表現として使う
  • 褒められたり、感謝されたりしたときに、「それほどでもないですよ」と謙遜する際に使います。
  • 本心では喜んでいるにもかかわらず、あえて控えめな態度を取ることで、相手への礼儀正しさを表すことができます。

例文

  • 「今日は料理、おいしいね。」「満更でもないですよ。もっと練習します。」
  • 「いつも助けてくれてありがとう。」「満更でもないですよ。当たり前のことです。」
  1. 遠慮(えんりょ)の表現として使う
  • 誘われたり、何かを勧められたりしたときに、「申し訳ありませんが、遠慮します」と遠慮する際に使います。
  • 本心では興味があっても、あえて断ることで、相手への気遣いを表すことができます。

例文

  • 「一緒に映画を見に行かない?」「満更でもないんですが、今日は予定があって。」
  • 「このケーキ、どうぞ召し上がってください。」「満更でもないんですが、お気持ちだけいただきます。」
  1. 本心と違う気持ちを表す
  • 本当は喜んでいるのに、「別に嬉しくない」と意地っ張るような場合にも使われます。
  • 子供や思春期の若者が、素直な気持ちを表現できずに、あえて逆のことを言ってしまうことがあります。

例文

  • プレゼントをもらって喜んでいるのに、「満更でもないけど、ありがとう。」
  • デートに誘われて喜んでいるのに、「満更でもないけど、行くよ。」
  1. 皮肉(ひにく)を込める
  • 相手の言葉や態度に皮肉を込めて、「満更でもない」を使うこともあります。
  • 本心では真逆のことを思っていることを、あえて逆の言葉で表現することで、相手を皮肉ったり、からかったりすることができます。

例文

  • 自慢話ばかりする人に対して、「満更でもないけど、すごいですね。」
  • 嫌味を言ってくる人に対して、「満更でもないけど、ありがたいですね。」

その他

  • 「満更でもない」は、状況や文脈によって様々な意味合いを持つ表現です。
  • 相手の表情や言動をよく観察し、その場に応じた適切な意味で使うことが大切です。

類義語:

  • それほどでもない
  • 悪いわけではない
  • まあまあ
  • 可もなく不可もない
  • そこそこ

対義語:

  • とても良い
  • 最高
  • 素晴らしい
  • ありがたい
  • 感謝する

参考URL:
満更でもない(まんざらでもない)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書