いずれ菖蒲か杜若

【漢字】いずれ菖蒲か杜若
【読み】いずれあやめかかきつばた
【意味】菖蒲と杜若はよく似ている綺麗な花で区別がつきにくい。どちらも優れていて選ぶのに迷う。
【例文1】二人から告白されたが、いずれ菖蒲か杜若で決めきれない。
【例文2】どちらが綺麗かと聞かれてもいずれ菖蒲か杜若だ。
【例文3】引き抜きの話がいずれ菖蒲か杜若だ。

いずれ菖蒲か杜若をテーマにした記事

いずれ菖蒲か杜若、花の見分け方

どちらも同じくらいに優れていて序列がつけられないことを、「いずれ菖蒲か杜若」と表現します。
菖蒲(ショウブ)、杜若(カキツバタ)と読みますが、アヤメも漢字で書くと菖蒲なので実に紛らわしいです。
その意味で、似ていて紛らわしく見分けがつかないことを指す言葉として「いずれ菖蒲か杜若」が使われる場合もあります。
ジャーマンアイリスやスパニッシュアイリスなど、アイリスと呼ばれる花もアヤメ科の植物です。
ショウブはショウブ科ですが、ハナショウブはアヤメ科だったりとさらに面倒な事情もあります。
見分け方は色々ありますが、花びらの付け根の部分で区別するのが一番簡単そうです。
アヤメは花びらの付け根部分に葉脈のような網目状の模様があり、ショウブとカキツバタは根元から先に向けて尖った三角形のような模様があります。
また、ハナショウブの葉には中央に白い筋がありますが、アヤメやカキツバタにはそのような筋はありません。
花が咲く時期であれば高さで大まかに判別することも可能です。
アヤメの高さは30センチから60センチ、ハナショウブは80センチから100センチ、カキツバタはその中間で50センチから70センチです。
生育状況などによって個体差もありますが、遠くから見て判別する際の参考程度にはなるでしょう。
地面(乾燥地)に生えているのがアヤメ、水中や湿地に生えているのがカキツバタ、その中間的な土地に生えるのがハナショウブという見分け方もあります。