創意工夫

【漢字】創意工夫
【読み】そういくふう
【意味】今まで誰も思いつかなかった新しい方法を見つけ出すこと。
【例文1】発明展覧会に生徒たちの創意工夫を凝らした作品が並ぶ。
【例文2】彼は創意工夫の建築家になるのが夢だ。
【例文3】意外にも子どもの発想が創意工夫だ。

創意工夫をテーマにした記事

創意工夫とは

今までだれも思いつかなかったことを考え出し、それを行うためのよい方策をあれこれ考えることはとても難しいです。いわゆる「創意工夫」というものですが、教育現場でも職場でもたびたび目にする四字熟語ですね。そもそも一人の人間が思いつくことなど限られていますし、新しいことを思いついた!と喜んだとしてもすでに先人の手によって世に出ているものがほとんどです。それでも「それは思いつかなかった」と誰もがびっくりするような考えを生み出す人がたまに出てきます。彼らと私たちの違いはなんなのでしょうか。気になったアーティストの記事を読んだり作品にふれたりしているうちにふと気が付いたことがあります。それは「かれらも新しい考えを全くのゼロから生み出したわけではない」ということです。模倣とは違いますが、過去の巨匠の作品や大企業家の教え、各宗教や昔からの言い伝え。それらが巨大なお鍋のスープの中に溶け込んでそのなかから結晶のような「新しい考え」が生まれるのです。斬新だ、新しい、といわれるもの中になぜか懐かしさと既視感も混ざりこんでいるのはこういう理由なのかもしれません。
「創意工夫」に必要なものはまず自分の中の巨大なスープに色々な材料を入れ込むことであり、そこから自分の経験という料理方法によって新しいことを生み出し改善を重ねていくことなのではないでしょうか。

上司に言われた創意工夫で自分が感じた事

私が以前営業部の営業所を任されている時の話です。営業所と言っても支店の出張所みたいな小さい所でした。営業の人数も7人位なので、業績もかなり小さい規模でした。
定期的に社長や部長が見回りにくるのですが、その頃私の営業所が社内でも下の方の成績だったので、社長が来る度に喝を入れられていました。ある日部長が見回りに来て、帰り際にお前は創意工夫が足りないんだと言い残し帰っていきました。その時はしっくりこなかったのですが、暇な時考えていたらなんだか部長の言いたい意味がわかりました。
業績が上がらないのなら、営業の人数を増やしてレベルアップをはかれば良いのかと思いました。今迄は、社長の指示通りの予算に合わせる為に人件費はいじらなかったのですが、会議で社長に業績アップを目的とした営業の底上げをするので、人数を増やして良いか提案しました。却下されると思っていたら、すぐに許可されました。
会議が終わり、本社から帰ろうとしたら部長に呼び止められて、それだよ!そういう発想が大切なんだと言われました。
私の考えた創意工夫の結果は大きく出ませんでしたが、前に出る為の解決手段にはなりました。今でも創意工夫は頭に置いて、日々仕事をしています。