船頭多くして船山に上る

【漢字】船頭多くして船山に上る
【読み】せんどうおおくしてふねやまにのぼる
【意味】指示者が多いとうまくまとまらないもの。
【例文1】共同生活1日目は船頭多くして船山に上る。
【例文2】リーダーを決めないと船頭多くして船山に上る。
【例文3】船頭多くして船山に上るでチームワークが必要だ。

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船頭多くして船山に上る

それぞれ勝手な指示を出す人間が多すぎて、状況がまとまらず上手く行かない事を言い、使い方としては「あそこのグループは船頭多くして船山に登るだなと」となります。船頭とは本来一人いれば事がスムーズに運ぶのですが、なまじ優秀な人が集まり過ぎると各々が持論を展開し出し、指示を受ける者達が誰の指示が的確なのか判らなくなり、進水させるはずの船がどういう訳か山に向かって運ばれて行く事態になってしまったという話が転じて「船頭多くして船山に登る」なのです。つまり、どれ程優秀な人間を沢山集められても、チームワークがきちんと取れなければ上手く行くものも上手く行かなくなるという事で、何事もまずは協調性が大事だという教えであります。もちろん優秀な方全てが自己主張の強い人ばかりとは限らず、中には状況に応じ必要なだけ力を出して後は他の方に委ねる事が出来る奇特な御仁もおられます。そういう方は自身だけでなく、他の使い方も上手に裁いてしまう手腕の持ち主で決して余計な手間は取らせません。ですから本当はそういう方に船頭をお願いすれば無難に船は水に浮かんでいる事でしょう。真のリーダーとは決して周りに不評を買わず、むしろ皆をその気にさせて物事を上手に動かす、まさに腕の良い船頭の様な人をいうのです。