「風樹の嘆」とは、子供が孝行したいと思った時には、すでに親は亡くなっていてどうすることもできないという嘆きを表す四字熟語です。
由来
『韓詩外伝』九に出てくる故事から。
故事の内容
孔子が諸国を旅していたとき、道ばたでとても悲しそうに泣いている人物に出会いました。孔子がその理由を尋ねると、その人物は「親孝行をしたいと思っても、親はすでに亡くなってしまった」と答えました。
意味
この故事から、「風樹の嘆」は、孝行したい時に親がいないという悲しみを表すようになりました。
類義語
- 親孝行は一日千里
- 親の心子知らず
- 子の成長は親の喜び
- 孝行の心
対義語
- 不孝
- 親不孝
- 親をないがしろにする
例文
- 病気で亡くなった母のことを思い出し、「風樹の嘆」に似た気持ちになった。
- 彼は、若くして両親を亡くしたため、「風樹の嘆」を味わうことになった。
補足
「風樹」は、風に揺れる樹木のこと。風に吹かれて揺れ動く樹木のように、子供が親孝行をしたいと思っても、親はすでに亡くなっていてどうすることもできないという悲しみを例えています。