人こそ人の鏡

【漢字】人こそ人の鏡
【読み】ひとこそひとのかがみ
【意味】他人の言動は自分の姿を映す鏡のようなものであるから、他人を見て自分の行いを正す手本にせよという教え。
【例文1】新入社員は先輩を人こそ人の鏡にする。
【例文2】人こそ人の鏡を意識する。
【例文3】我が社の社訓は人こそ人の鏡だ。

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他人を見て学ぶ「人こそ人の鏡」

「人こそ人の鏡」は「反面教師」と意味合いが似ていると感じます。他人を鏡のように見立てて、自分の行動を改める・考えるという意味を持ちますね。
人生を生きる中で、「この人の行動はどうなのか」と考えてしまう方がいて、また立ち振る舞いに疑問を感じることも多いです。しかし裏を返せば、疑問を感じた他者の行動を無意識に自分がしている可能性もあるのです。同じ考えを持つ人間を嫌いになる「同族嫌悪」という言葉も存在するくらいですから、心理的に苦手と思った方々と自分は似たもの同士なのかもしれません。
そう思った方を参考にして自分の行動や考えを改善することが必要となるでしょう。「絶対に同じ過ちはしない」と強く決意することが自分を高めるための第一歩になるからです。そうした考えを持っていれば、他者のせいで理不尽な出来事に遭遇しても「人こそ人の鏡」の精神で乗り越えられると思います。
会社や学校では苦手な方と接しなければならない状況が必ず出てくるでしょう。逃げることは簡単ですが、社会人となるとそうはいきませんよね。ですから人間関係が複雑化する現代では、コミュニケーションを円滑にするためにも「人こそ人の鏡」や「反面教師」が必要となるはずです。

自分を良くしたいときこそ人こそ人の鏡

他人の言動を見て不快に思うことはあるでしょう。仕事やプライベートを問わず、そういった場面に遭遇するのは避けられません。しかしそんなときこそ、自分を更に良い人間にする機会だと考えてみませんか。
たとえば会社の上司の言動が、自分にとって不快なものだったとします。もちろん自分にとって不快なだけであって、同僚にとっても不快かどうかは定かではありません。ですが仮にほとんどの同僚がその上司の言動を不快だと感じたなら、上司の言動はやはりあまり褒められたものではなかったのでしょう。つまりもしも自分がその上司の言動を真似たり、同じような言動をしたとすれば、同僚に不快な思いをさせてしまうだろうことが予想できますね。
つまりは自分の人としての品位を下げたくないのであれば、不快だと感じた他人の言動を自分が行っていないかを見直して、もし行っていたら是正することが大事だと考えられます。だからこそ他人の言動を見て不快に感じたときは、自分を見直すチャンスだと前向きに捉えてみてください。人こそ人の鏡といったように、他人の言動を手本にして、自分が同じような言動をしていないかを見直したり、同じような言動をしないようにするのが、自分を品位ある人間にしていくのではないでしょうか。