間尺に合わない

【漢字】間尺に合わない
【読み】ましゃくにあわない
【意味】寸法が合わないとか計算が合わないという意味だったのが、努力した割は利益が合わないに変わっていった。
【例文1】間尺に合わないバイト。
【例文2】寝ずに仕事をしても間尺に合わない。
【例文3】働きづくめでも間尺に合わない。

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間尺に合わないこともある

間尺に合わないって言葉は日常ではほとんど聞かないですね。
尺という文字が入っているように、寸法が合わないというところから今では割に合わないとか損になるという意味で使われています。
大人になるにつれて、損をするということを嫌がることが多くなりますね。
子どもの時は楽しいとか、面白そうという動機で何かをしていたのに年を重ねると得になりそうとか、役に立ちそうという理由で何かをするってことが増えてきます。
ただ、損得ばかり考えているとつまらない人間になりそうです。人生なんて自分の損得で測りしれるような単純なものでもないですしね。
なので、損するとかそんなことを考えないで得にならない面白そうだと思うことを大人もどんどんやっていったほうがいいですね。
むしろ、損をしてでもやってみたいと強く思う所に夢や希望といった、ちょっと言葉にすると恥ずかしいですが、何か楽しい未来があるような気がします。
何か面白そうだからやってみた、というような一見能天気な大人がいてもいいと思うのです。
それで始めたことが例え失敗だろうが上手くいかなかっただろうが楽しそうにしていたら、子どもたちも大人になるのも悪くないなって思うんじゃないでしょうか。

間尺に合わないとは

間尺に合わないとは、損得勘定をした場合、割に合わないことを言います。また、努力に見合うだけの利益の無いことも言います。
間尺とは、何を表すのでしょう。間尺というのは、建物や家具の寸法の単位です。「間」と「尺」の事を表します。間はけんという単位のことです。大工さんなどは今でも一間、二間などと間口の幅を言ったりします。
間尺に合わないということは、本来は寸法が合わないと言うことなのです。これが、転じて計算が合わないと言う意味になり、更に割に合わないという意味に用いられるようになりました。
今では余り使われない寸法の単位を使った言い回しですが、現代でもこの言葉だけはまだまだ使われています。
例えば、彼が成功すると思ってお金を融通したのに、あんな大失敗をするなんて、全く間尺に合わないよ、などと使います。また、自分の時間も惜しんでしっかり仕事をこなしたのに、昇級試験では全く評価されなかった場合なども、間尺が合わないということでしょう。何かをするときに、その結果に期待ばかりして行動するのもいかがなものかと思いますが、やはり人間の行動には利益がなくては淋しいものです。間尺があわないような努力は極力しない方が無難です。