不幸中の幸い

【漢字】不幸中の幸い
【読み】ふこうちゅうのさいわい
【意味】不幸な出来事が起こった中でもせめてもの救いがある。
【例文1】階段から落ちてスリ傷だけで済んだなんて不幸中の幸いだ。
【例文2】バイク事故に遭ったが、過失がなく不幸中の幸いだった。
【例文3】災害で家財道具が流れてしまったが、父の形見だけは残った。不幸中の幸いだ。

不幸中の幸いをテーマにした記事

不幸は幸いの前触れ

不幸中の幸いという言葉は、私個人にとってはとても良い言葉だと思っています。
世の中は良いことばかりではなく、時には不幸な目に遭うこともあります。
しかし、少し見方を変えることで良いことが見えてくることもあります。
良くないことが起こった時は、不幸だと思ってしまうかもしれません。
しかし、そのことがきっかけで物事が好転していき、最終的には良いように納まることも少なくありません。
私は何かトラブルがあると、物事が進展する前触れだと思うようにしています。
実際に後になって振り返ってみても、そういうことが多いようです。
しかし、物事が進展する前に、わざわざトラブルにならなくても良いのではないかとも思ってしまうのです。
静かに少しずつ進展していったほうが、ストレスにもならないし、無駄な悩みを抱える必要もありません。
もし、それができるならば今後はそういう生き方をしていきたいです。
それでも不幸が起こってしまうならば、やはりその中から幸いを見つけて行きたいです。

不幸中の幸いでお金は失いませんでした

ネットを色々と見ている内に、楽してお金が増える的なバナー広告を見つけました。
胡散臭いとは思いながらも、少し興味があったので、クリックしてみました。
するとこれまで誰も思いつかなかったような方法で、お金が増えると書いてあったのです。
詳しい事が知りたい方は、セミナーに参加して下さいと書いてありました。
誰も思いつかなかったような方法とはどのようなものかと知りたくなり、私はセミナーに参加する事にしたのです。
セミナーに行ってみる大盛況で、老若男女たくさんの人が集まっていたのです。
そしていよいよセミナーが始まり、一人の男性が登場して来ました。
その男性はホワイトボードを使い、どのようにしてお金を増やすか語り始めました。
しかし学のない私には理解が出来ず、本当にこれでお金が増えるのかなと思い始めたのです。
数時間ほどでセミナーは終わり、私は帰ろうとしました。
ですが出口付近にセミナーの関係者がいて、出資を求めていました。
半分脅迫まがいの様な事を言われ、多くの人が契約書にサインをしてしまったのです。
私も脅迫まがいの事を言われましたが、頑として契約はせずに、逃げるように帰って来てしまいました。
その後このセミナーを開いた会社にお金を騙し取られたと言う被害が増え、テレビで取り上げられるようになりました。
不幸中の幸いと言うべきか分かりませんが、私はお金を出していなかったので被害は免れる事が出来たのです。
今でもこのセミナーを開いた会社の人間は捕まっておらず、お金を出さなくて本当によかったと胸を撫で下ろしています。

ポジティブシンキングと不幸中の幸い

不幸中の幸いは希望の灯を灯す諺だと思います。
何か悪いことがあったり起きたりしても、少しだけ良いことがあれば救われます。
それは今流行のポジティブシンキングとも通じるものがあると思います。

内向的な人やいつもテンション低めの人にはポジティブシンキングは眩しすぎるかもしれません。
しかし不幸中の幸いという諺なら馴染みもありますし、身近です。
生活の中で悪い、嫌なことがあっても一つでもいいから良いことをを見つけるようにするだけで、気持ちが前向きになれるかもしれません。

内向的なのが悪いわけではないですが、もし悩んでいる人がいればいきなりポジティブシンキングを勧めるよりは、日本古来の諺の方が身近で親しみやすいものです。
言い方一つで違ってくるように、物事の捉え方や印象も随分変わります。

しかし不幸中の幸いがタイトルに入った本が買われるかどうかと言われれば、正直難しいです。
やはりポジティブシンキングという言葉の方が売れ行きも良さそうです。

ちなみに不幸中の幸いと似た諺に怪我の功名がありますが、実は少し違うようです。
二つとも悪いことが先に起こるのは一緒ですが、不幸中の幸いが少し救いがあるのに対して、怪我の功名は思いがけない良いことが起こったり見つかったりです。
こうしてみるとポジティブシンキングと不幸中の幸いは、やはり通じるものがあるようです。