「泣く子と地頭には勝てぬ」とは、泣き止まない子供や、横暴な地頭には、道理で争っても勝ち目がない。
意味:
- 泣き止まない子供や、横暴な地頭には、道理で争っても勝ち目がない。
- 理屈が通じない相手には、無理に争わずに、従うのが賢明である。
語源:
- 「地頭」は、鎌倉時代に荘園の管理者として武士が任命された役職。
- 当時、地頭は権力にものを言わせて、農民から年貢を徴収したり、無理な要求をしたりすることが多かった。
類義語:
- 泣きっ面に蜂
- 権力には逆らえない
- 無理は通らない
- 大人しく従う
- 泣き寝入りする
対義語:
- 正義を貫く
- 抵抗する
- 立ち向かう
- 議論する
- 筋を通す
例文:
- 上司の命令には、泣く子と地頭には勝てぬで、従うしかない。
- 理屈が通じない人には、いくら説明しても無駄だ。
- 泣く子と地頭には勝てぬ、という諺は、世の中の現実をよく表している。
補足:
- この諺は、必ずしも相手を肯定的に評価しているわけではありません。
- 理屈が通じない相手と無理に争っても、無駄なエネルギーを使うだけであるという、現実的な考え方です。
- ただし、状況によっては、毅然とした態度で相手に抗議することも大切です。