つうと言えばかあ

【漢字】つうと言えばかあ
【読み】つうといえばかあ
【意味】語源は「~つう事だ」「そうかあ」からきていると言われ、親しい間柄でちょっと言えばすぐ通じる様子をいう。
【例文1】じいちゃんとばあちゃんはつうと言えばかあの一言会話で通じるからすごい。
【例文2】親友とは20年来のつうと言えばかあの仲だ。
【例文3】つうと言えばかあと言える仲になりたいね。

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「つうと言えばかあ」のキーポイントとは

「つうと言えばかあ」は俗にいう「つうかあの仲」のことです。「お互いに気心が知れていてちょっと口にしただけで内容がわかるほどに気持ちが通じ合って仲がいいこと」です。実際にそういう関係の方々がいても、よほど近しい人でなければわかりません。ですが、小説にはそういう人たちが存在します。畠山健二氏の「本所おけら長屋」に出てくる酒屋つとめの松吉、米屋つとめの万造の万松コンビが「つうかあの仲」です。良いことも悪いことも、口の端に上らせただけで「あいよ」「みなまで言うな」状態で二人で話を進め、時に周りの人だけでなく読者までが置いてきぼり。そして長屋中を巻き込んで大騒ぎになります。読者を大きく裏切る展開にハラハラドキドキ、時にぼろぼろ泣くことに。「本所おけら長屋」にはお節介な人たちが不思議に集まり、毎日がとても賑やかです。読み始めれば一気に読み終えないほど気が済まないほどはまります。お節介で、それぞれ仲が良い人たちの織りなす人情話。だから八冊も続編が出るほど支持されているのですね。東川篤哉氏の「謎解きはディナーのあとで」に出てくる執事も「つうと言えばかあ」で麗子お嬢様が何かしようとすれば先回りして何もかも手配をしてくれる、とても有能な執事ですが、こちらはあいにく麗子お嬢様がものすごく鈍く、執事の彼の気持ちがわからないので、こちらは厳密にいえば「つうと言えばかあ」の仲ではありません。お互い同志が分かりあえていることがキーポイントですね。