頬が落ちる

【漢字】頬が落ちる
【読み】ほおがおちる
【意味】非常に美味しい物を食べた時に出る言葉。
【例文1】頬が落ちるくらい柔らかな肉を家族で食べに行った。
【例文2】頬が落ちるほどの甘いスィーツだ。
【例文3】とろけるステーキを食べて頬が落ちる。

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頬が落ちるほどの美味しさを経験するために

私は頬が落ちるほどの美味しいものを食べる機会は滅多にありません。
その時の自分の空腹状態にも大きく関係しているのかもしれません。

空腹は何よりのスパイスだという言葉を聞いたことがありますが、やはりお腹が空いていない時は何も食べても、頬が落ちるほどの美味しさを感じることはできないのかもしれません。

以前、北海道へ旅行に行った時に、たくさんの美味しい食べ物に出会いました。
確かにこの時はまさに頬が落ちる食事をしたような気がします。

ずっと乗り物での移動で、あまり体を動かしていなかったので、もし、空腹だったらまさに頬が落ちるほどの美味しい食事だったのだろうと思います。

以前、経済的にかなり苦しく、食べたいものが食べられない時期がありました。
その時数日ぶりに飲んだお味噌汁の味がとても美味しく、五臓六腑にシミわたる味だったのを覚えています。

毎日の食事を美味しく食べるためには、やはりある程度の空腹が必要なのだと思います。
そして、しばらく食べていないものを食べると、とても美味しく感じるようです。

飽食の今の時代では、なかなか頬が落ちる経験に出会う機会はないかもしれません。
しかし、意識的に自分でそういう状況を作っていけば、何度も頬が落ちる美味しさを体験できるようになるのではないかと思います。

「頬が落ちる」という形容詞から感じる文化の違い

「頬が落ちる」とは「非常に美味であることの形容」です。美味しいという形容詞は英語では「イッツデリシャス!」とか、「ナイス」とか言いますが、英語は形容詞に段階がいくつもあるので、使い方には気をつけなければなりません。美味しいと褒めるつもりが、「オッケイ」や「グッド」では普通程度と思われてしまい、英語圏の方たちには、誉め言葉ともとってもらえないようです。中程度の誉め言葉は「グレイト」、最高級の誉め方は「アメイジング」「ワンダフル」です。日本語だと「とっても美味しい」「すごく美味しい」「頬が落ちそう」との間に程度の比較は認識せずに使っていますよね。これは文化の違いかもしれません。外国の方が日本人にイライラするのは、自分の意見を言わないで笑ってごまかすところだそうですが、外国の方は持論を話した後で「僕はこう思う」と自分とは違う意見を言われても、自分の意見を断固否定されたとまでは思わず、君の意見が聞けて良かったと受け止めてくれるそうです。食事の味という超がつくほど個人的な感想にも段階をこしらえて「さあどうなの」と求められる文化と、「美味しいよ」とありきたりな言葉で返しても失礼にはあたらない文化。形容詞ひとつで文化の違いを感じます。この世界は広いですね。