血の気が失せる

【漢字】血の気が失せる
【読み】ちのけがうせる
【意味】恐怖や驚きで血の気が失くなる様子。
【例文1】友人が交通事故に遭ったと聞いて血の気が失せる。
【例文2】山で遭難して電波も届かず血の気が失せる。
【例文3】森をさまよい暗い中、血の気が失せる。

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血の気が失せる、緊張で顔面の血管が収縮したのでしょうか

圧倒的な恐怖にさらされると人間の顔から比喩表現でなく血の気が失せるのを観察できます。
緊急事態にあたって何のために顔面の血流が悪化するのかよく分かりませんが、顔が真っ青になるのです。
度が過ぎればそのまま気絶して昏倒し、事態はますます悪化の一途をたどります。
精神衛生上も肉体健康上も良いことはないので、速やかにその場から逃走するのが正解です。
しかし逃れられない悪状況にわざわざ飛び込む愚かな所業をする人間も結構いるものです。
怖いもの見たさやスリルとサスペンスを求めて、ジェットコースターに乗る、幽霊屋敷に入る、ホラー映画を見るなどがそれに当たるでしょう。
ジェットコースターは乗ったら最後まで止まりませんし、幽霊屋敷は最後までキッチリ料金分をサービスしてくれます。
ホラー映画は人によっては最悪な選択肢といえるでしょう。
映画館ならば途中退場も許されず、家で見ていれば鑑賞している場から離れれば一人きりで恐怖を味わい続けることになります。
さらに話を中途半端に終わらせると人間の逞しい想像力は既に知った情報から恐怖を増幅させようとします。
恐怖によって、背筋が凍り、血の気が失せ、歯の根が合わなくなり、腰が抜けるに至っては逃げることもままなりません。
精神が肉体を支配していることを、小心者ゆえに他人よりも深く痛感する次第です。