巧言令色

【漢字】巧言令色
【読み】こうげんれいしょく
【意味】口先だけうまい事を言って相手の顔色をうかがう。
【例文1】営業職は巧言令色ばかりで疲れる。
【例文2】職業柄、巧言令色でお世辞がうまい。
【例文3】店の店員が巧言令色だ。

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巧言令色と剛毅木訥、度が過ぎるならどちらも御遠慮したいです

「巧言令色」とは言葉巧みに愛想が良いことを指し、対して「剛毅木訥」はほとんど逆で言葉少なく無骨で不屈の意思を持つ者です。
語源はどちらも古い中国の書物「論語」で、孔子が仁について語った言葉が由来になっています。
巧言令色は仁から遠い場合が多く、剛毅木訥は仁に近いという内容だったと思います。
確かに巧言令色はまさしく詐欺師などの悪党のイメージであり、物静かで真面目な人は剛毅木訥と表現されそうです。
しかしそのような場合が多いと言ってるのであって、絶対にそうだとは言っていないようです。
弁舌爽やかで愛想がよく、物事の道理をわきまえ正しい判断をする物語やゲームの理想的主人公に近い人間も存在しなくはありません。
剛毅なだけでは自分の主張を曲げない偏屈な人間な場合もあり、相対すればかなりの迷惑です。
朴訥すぎれば他人とのコミュニケーションに難有りで周りから暗い人間と疎まれるでしょう。
本物の仁者とはどのような人物なのか、理想とする君子にはどうしたら成れるのか、見当もつきませんが解答を得るのは遠く感じます。
見つけられそうですが、どちらのタイプも一緒にいてあまり楽しくなさそうなので無理に探すこともないでしょう。

奥が深い巧言令色と言う言葉

社会人になりたての頃に出会った先輩は普段は愛想が良くて上部だけの付き合いは非常に上手いのだけれど上司や目上の人が姿を見せないとどんどん本性が現れ口が悪くなるような人でした。

その為にこの先輩と接する時は人一倍緊張感があり後輩の私に笑顔で接していながらもこの人は心の中で何を思っているんだろうと思うと一緒に働くのが怖かったです。

幸い、私が入社3年目くらいでその先輩は結婚退職されました。

そしてその先輩が職場から去った後に他の先輩方が辞めた先輩は裏表が激しく巧言令色だったと言っていたのです。

難しい言葉で初めて聞いた時にはびっくりしたけど自分なりに調べたところ上手い具合に相手に取り繕う先輩にはその巧言令色という言葉がぴったりでした。

しかし、その先輩からは学んだ事も多くあり大人になって社会で働くには周りの空気を読んで世渡り上手にならなければ行けない場面もあるのだと言うことに気づかされました。

そして、学生感覚から抜けられずにいた私にとってはある意味お手本となる人物でした。

誰しも周りと上手くやって行こうと思うと自分も含めて少なからず無意識のうちに愛想を振りまいたりして上手くその場を取り繕う事ってあるんじゃないかなと思います。

一見、巧言令色と言うと悪く捉えがちだけれど人間らしい部分でもあるなと思うと面白いですよね。