「尻に火が付く」は、差し迫った状況で、急いで行動しなければいけない状態を表す慣用句

「尻に火が付く」は、差し迫った状況で、急いで行動しなければいけない状態を表す慣用句です。

  1. 慣用句の意味と由来

「尻に火が付く」の由来は諸説ありますが、最も有力なのが、江戸時代の火刑です。当時は、罪人をお仕置きとして火あぶりの刑に処していました。火あぶりの刑では、罪人の足元に薪を積み上げ、徐々に火をつけていくという残酷な方法でした。

火が近づくと、罪人は当然ながら苦痛を感じ、必死に逃げようとしたと言われています。その様子から、差し迫った状況で、急いで行動しなければいけない状態を「尻に火が付く」と表現するようになったと考えられます。

  1. 類似表現

「尻に火が付く」と似た意味を持つ慣用句には、以下のようなものがあります。

  • 背水の陣:敵に背を向けて陣を敷くこと。進退窮まった状況を表す。
  • 窮地に陥る:行き詰まって、どうしようもなくなった状態を表す。
  • 追い詰められる:後ろから迫られて、逃げ場がなくなる状態を表す。
  • 一刻も早く:少しでも早くという意味を表す。
  1. 用例

「尻に火が付く」は、以下のような場面で使われます。

  • 締め切りが迫っている
  • 試験が近い
  • 飛行機の時間に間に合いそうもない
  • トラブルが発生して、急いで対応しなければならない
  • 約束の時間に遅刻しそう
  1. 英語表現

「尻に火が付く」を英語で表現するには、状況に応じて様々なフレーズが使えます。

  • have a deadline looming:締め切りが迫っている
  • be under the gun:プレッシャーをかけられている
  • be on the hot seat:厳しい状況に置かれている
  • have one's back against the wall:追い詰められている
  • be running out of time:時間がなくなる
  1. まとめ

「尻に火が付く」は、差し迫った状況で、急いで行動しなければいけない状態を表す慣用句です。状況に応じて、様々な類義語や英語表現を使い分けることができます。

何か具体的な状況で「尻に火が付く」の使い方を知りたい場合は、遠慮なく聞いてください。

参考URL:
尻に火が付く(シリニヒガツク)とは? 意味や使い方 - コトバンク