私利私欲

【漢字】私利私欲
【読み】しりしよく
【意味】自分の利益と欲望が満たされればそれでいいという考え。
【例文1】彼は私利私欲のために友人を失った。
【例文2】私利私欲で店が潰れた。

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私利私欲

自らの利益の為にしか行動しない人の心情を表す表現が「私利私欲」であります。「私利私欲に溢れ、悪行を尽くす代官」や「あいつは私利私欲の塊」と言う具合に、どこまでも自分本意な人の事を指します。響きから判る様に決して褒め言葉ではなく、利己的な考えに否定を促す言葉なのです。私利私欲に塗れた人は、周りの評価や印象などは気にも留めず、ただひたすら己の欲の赴くまま行動するのです。それで例え嫌われようが知った事ではありませんし、むしろ他人に気を使って自分が損をする方が勿体ないと感じているみたいです。悪く言えば、自分さえ良ければ身内すら押しのけて利を追求する貪欲さの持ち主でもあるのです。結果として協調性や思いやりの精神にはやや欠けており、「損をせずに得を掴む」事ばかり考えているのです。余程のメンタルの強さがなければ早々なれるものではありませんし、印象から言えば図太い人とか厚かましい人という感じがします。人の誹謗中傷に怯む事なく、我が道を行く今で言う所の「空気読まない人」にその資質が備わっている気がします。中には周りに目配せしながら、ちゃっかり頂くものを頂く隠れの私利私欲者がいるかもしれませんが、どうしてもふてぶてしい人の印象が先んじてしまい気遣いの出来る人に思えません。ですがもしかしたら、ある意味気を使っている体で私利私欲を肥やしている人の方が、実はタチが悪いのかもしれません。

私利私欲が強いと失敗する

私利私欲が強すぎると、物事は上手くいかないことが多いようです。
例えば、誰かのためになるようなお金の使い方であれば、それは生きた投資になり、将来は増えて戻ってくることが期待できます。

しかし、自分の私利私欲のためだけにお金を貯め込んだり、使うということは結果的に無駄金になってしまうと思います。
それはたとえ、お金を貯め込んだとしても、無駄金と一緒で、思わぬ出費に繋がってしまいます。

誰かに騙されてお金を取られたり、火災や自然災害などで、大現金を失うかもしれません。
それは単に運が悪かったというだけのことではなく、やはりお金の使い方に問題があるのだと私は思います。

世の中は予想もしない不運に見舞われてしまうことがあります。
そのような時、思いもしない善意を受けると、いつかは自分もその恩返しをしなければと思うようになります。

大変な目に遭わないと、そのことに気が付かないのも情けないものですが、できればもっと早くそのことに気が付いていたら、このような不運に出遭わなかったのかもしれません。

しかし、いろいろな経験をしてこそ見えてくるものがあります。
一時期は私利私欲になっていたとしても、それに自分が気付くことで、その時から自分を変えていくことができると思います。