「一矢報いる」は、劣勢にある者が、わずかながら反撃をすることを意味する慣用句です。
語源
「一矢」は、一本の矢を表します。「報いる」は、仇を討つという意味です。
つまり、「一矢報いる」は、一本の矢で仇を討つという意味から、劣勢にある者が、わずかながら反撃をするという意味になったと考えられます。
意味
- 劣勢にある者が、わずかながら反撃をする
- 大勢には変えられないまでも、意地を見せる
- 諦めずに最後まで戦う
使い方
- チームは劣勢だったが、最後まで諦めずに一矢報いた。
- 彼は、不本意な結果だったが、一矢報いてやろうと奮起した。
- 小さな会社だったが、大企業相手に一矢報いた。
例文
9回裏、2点差で迎えた場面で、彼は見事なホームランを放ち、チームが一矢報いた。
この例文では、9回裏2点差という劣勢の中で、ホームランを放ってチームが一矢報いた様子が表現されています。
類似表現
- 意地を見せる
- 最後まで諦めない
- 面子を守る
- 負け惜しみ
- 雪辱を果たす
対義語
- 屈服する
- 諦める
- 投降する
- 泣き寝入りする
- 拱手傍観する
その他
「一矢報いる」という言葉は、スポーツや勝負などの場面でよく使われます。
しかし、日常生活でも、困難な状況に立ち向かう様子を表現するために使うことがあります。
「一矢報いる」という言葉を使うときは、状況に合わせて適切な意味を伝えることが大切です。
補足
「一矢報いる」という言葉は、必ずしも成功を意味するわけではありません。
たとえ負けても、最後まで諦めずに戦う姿勢を表現する言葉です。
この言葉を使うときは、状況の深刻さや登場人物の心情を考慮することが大切です。