「寄らば大樹の陰」とは、頼るなら力のある者の方が良いという意味のことわざです。
意味
木陰を求めるなら、小さな木よりも大きな木の方が涼しい。つまり、助けを求めるなら、弱い人よりも強い人の方が頼りになるということです。
由来
このことわざは、中国の故事「大樹底下好遮陰」に由来します。この故事は、ある暑い日に旅人が木陰を求めて立ち寄ったところ、大きな木の下には多くの人が涼んでおり、小さな木の下には誰もいない様子を見て、大きな木の方が涼しいと悟ったというものです。
使い方
「寄らば大樹の陰」は、就職や転職、ビジネスなどにおいて、より良い条件や待遇を得るために、力のある企業や組織を選ぶべきだというアドバイスとして使われます。
また、人生においても、困難な状況に直面したときには、力のある人に助けを求めることが大切だという教訓として使われます。
例文
- 新卒の就職活動では、「寄らば大樹の陰」の考え方も大切だ。
- 会社経営においても、「寄らば大樹の陰」の戦略が有効な場合がある。
- 人生においては、「寄らば大樹の陰」を上手に活用することが成功への近道となることもある。
注意点
ただし、「寄らば大樹の陰」ということわざは、自分の力で努力することを放棄して、他人に頼り切ろうとするという考え方ではありません。
あくまでも、より良い結果を得るために、状況に応じて適切な判断をすることが大切であることを示唆するものです。
類義語
- 人の懐に抱き込まれる
- 権威にすがる
- 虎の威を借る狐
- 狐假虎威
- 依附権貴
対義語
- 自力本願
- 自立
- 独立
- 自主
- 自尊心