「しのぎを削る」とは、激しく刀で切り合うこと

「しのぎを削る」とは、激しく刀で切り合うこと。

読み方: しのぎをけずる

意味:

  1. 激しく刀で切り合う。

刀の刃の側面は平面ですが、刀の刃の側面はちょっと山になっています。切っ先から続く盛り上がった稜線の部分を鎬(しのぎ)と呼ぶのですが、いくらなんでも刀は削れないでしょう。昔の侍が戦う時にお互いの刀と刀がぶつかり合って、この膨らんだ部分の鎬筋がこすれて削れてしまうほど激しく打ち合う様子から来てることばなんです。

  1. 転じて、激しく争い競り合う。

激しい戦いを経て刀の鎬が削られるように、互いに一歩も譲らない激しい競争や争いを表現する際に用いられます。選挙戦やスポーツ大会など、勝敗を争う場面でよく使われます。

例文:

  • 二人の候補者は、しのぎを削るような激しい選挙戦を繰り広げた。
  • 新人選手が、ベテラン選手としのぎを削る熱戦を制した。
  • 企業同士が、市場シェアを巡ってしのぎを削っている。

語源:

平安時代の武士が使用する刀の刃の部分を「鎬(しのぎ)」といい、互いの刀がぶつかり合うと鎬が削られるほど激しい戦いを意味していました。それが転じて、現代では「しのぎを削る」という言葉が、激しい競争や争いを表すようになりました。

類義語:

  • 火花を散らす
  • 熱戦を繰り広げる
  • 死闘を繰り広げる
  • 接戦を繰り広げる
  • 凌ぎを削る

対義語:

  • 和気あいあい
  • 穏便
  • 譲り合う
  • 妥協する
  • 談合する

その他:

「しのぎを削る」という言葉は、比喩表現として使われることが多く、実際に刀で斬り合うという意味で使われることはほとんどありません。

参考URL:
鎬を削る(しのぎをけずる)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書