「途方に暮れる」とは、何をしたらいいのか、どうすればいいのか分からず、困り果ててしまう様子を表す慣用句です。「途方」は、行き先や手段が分からないこと、「暮れる」は、日が暮れて暗くなることを意味します。つまり、行き先も手段も分からず、暗闇の中で途方に暮れている様子を表現しています。
具体的には、以下のような状況で使われます。
- 道に迷って、途方に暮れてしまう。
- 仕事で行き詰まって、途方に暮れてしまう。
- 人生の岐路に立って、途方に暮れてしまう。
この慣用句は、深い悩みや絶望感を表現する際によく使われます。
以下のような例があります。
- 山の中で遭難し、途方に暮れた。
- 会社が倒産し、途方に暮れた。
- 将来の不安で、途方に暮れた。
「途方に暮れる」は、ネガティブな意味合いを持つ慣用句ですが、そこから這い上がり、新しい道を見つけ出すという希望も込められています。
類義語
- 行き詰まる
- 八方塞がり
- どうすることもできない
- 手が塞がる
- 途方に暮れる
英語表現
- be at a loss
- be bewildered
- be perplexed
- be at wit's end
- be in a quandary
「途方に暮れる」は、日本語ならではの奥深い表現です。状況に合わせて、適切な言葉を選んで使ってみましょう。
しかしながら、近年では「途方に暮れる」という言葉に対して、以下のような前向きな解釈も生まれています。
- 途方に暮れているということは、まだ可能性が無限大であるということ。
- そこから這い上がり、新しい道を見つけ出すチャンスである。
- 周囲の人に助けを求め、新たな一歩を踏み出すきっかけにする。
これらの解釈を踏まえ、「途方に暮れる」ということばをどのように捉えるかは、人それぞれに委ねられています。
大切なのは、このことばに込められた意味を深く理解し、自分自身の状況と向き合い、前向きに行動することです。