敬して遠ざける

【漢字】敬して遠ざける
【読み】けいしてとおざける
【意味】尊敬しているような態度はとるが、実は疎ましく遠ざかりたい気持ちをいう。
【例文1】課長はいつも自慢話しかしないので敬して遠ざける。
【例文2】上司の孫の自慢話に敬して遠ざける。
【例文3】そうですねと軽く敬して遠ざける。

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どのような人を敬して遠ざけているか考えてみる

敬して遠ざける、とは本来は読んで字の如し、尊敬してなれなれしくしないという意味で使われていたようですが、現在ではもっぱら、「表面上は尊敬しているふりをしながら、内心では疎ましく思っていて遠ざける」こととして使うようです。「敬遠」は同義語になります。
この、敬して遠ざける。私は多用しているほうだと思います。どのような人を敬して遠ざけるか、そこに共通点を発見しました。
まず、自分語りが多い人。特に自分の信条やあらゆる物事に自分なりの見解を示すのが好きな人は、敬して遠ざけずにはおれません。正直、煙たい存在です。立派そうなことを言うのが好きなタイプでもあるので、こちらとしても実に自然に敬意は表せるのですが、敬意を見せてきた相手を近くに置きたがる人もこのタイプには多く、「遠ざける」がスムーズにいかない場合もよくあります。
もう一つは、徹底的に自分をいじらせない人。プライドの高さがありありと見える人です。どんなにツッコミどころがあろうとも、本気で怒ってきそうで怖いのでいじれません。とにかく疲れます。このタイプはこれと言って尊敬すべきところがなくても、「あなたはちゃんとした人だから」「真面目だね」などと言って敬して遠ざけています。