鶏口となるも牛後となるなかれ

【漢字】鶏口となるも牛後となるなかれ
【読み】けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ
【意味】大きい団体の下で使われるより小さい団体で1番になるのがいい。
【例文1】35歳で鶏口となるも牛後となるなかれという転職の決断をした。
【例文2】人付き合いが出来ないので鶏口となるも牛後となるなかれ。
【例文3】就職先は鶏口となるも牛後となるなかれ。

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「鶏口となるも牛後となるなかれ」は人それぞれの人生観による

あまり日常的に多く使われる言葉ではありませんが、「鶏口となるも牛後となるなかれ」という表現を耳目にしたことのある人も少なくないでしょう。
「鶏口(けいこう)」というのは、鶏のような小さな集団のトップ、「牛後(ぎゅうご)」というのは、牛のような大きな集団のしっぽを意味しています。
つまり、「弱小集団のトップになった方が、巨大組織の下っ端になるよりも良い」とうのが、その意味するところです。
「鶏口となるも牛後となるなかれというから、就職先は規模の小さな会社を選んで、そこで出世することを考えよう」というような使われ方をします。
これは確かに一つの生き方ではありますが、「お山の大将」のように、小さな組織のトップで満足することを良しとしない考え方もあるでしょう。ですから、鶏口を目指すか、牛後でいる人生を選ぶかは、人それぞれの人生観によるものと考えたほうがいいのかもしれません。
同じ意味を持つ表現には、「鯛の尾より鰯の頭」や、「芋頭でも頭は頭」というものもあります。
おもしろいのは、英語にも大変よく似た表現があること。「鶏口となるも牛後となるなかれ」と同じ意味をあらわす英語のことわざは、「Better be the head of a dog than the tail of a lion.」。つまり、英語では「ライオンのしっぽになるよりも、犬の頭になった方が良い」と表現するのです。