遼東の豕

【漢字】遼東の豕
【読み】りょうとうのいのこ
【意味】遼東では珍しかった白頭の豚でも他の地域ではありふれていることから、世間知らずなために、本人が得意としていても他人から見れば、大したことないという意味。
【例文1】彼は得意気に自慢しているようだが、遼東の豕でそんなの誰でも知ってるよ。
【例文2】英検を自慢されても帰国子女には遼東の豕だ。
【例文3】ネットばかりの情報で遼東の豕だ。

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遼東の豕という言葉があまり使われない理由について考えました

中国の遼東地方で珍しい頭の白い豚が生まれたので献上しようとしたところ他の地域では珍しくないことに旅の途中で気が付いて引き返した故事からできた言葉です。
「遼東の豕」は世間知らずのうぬぼれやを指す言葉らしいですが、使われてる場面に遭遇したことがありません。
似たような言葉に「夜郎自大」という言葉もありますが、これもあまり使われません。
使われなさ過ぎて野郎自大と間違った字が使われても指摘する人すら稀なくらいです。
察するに、遼東といえば遼東半島日清戦争で割譲されたり返還したりした以外にはほとんど馴染みのない地域なのも関係しているのでしょう。
加えて豕(いのこ)という字もあまり使う機会もなく、「豚のことだよね」くらいの認識しかありません。
遠まわしに小難しい故事を引き合いに出してまで世間知らずなことを批判しても、批判された人より批判した人の方のイメージが悪くなりそうです。
口に出してまで非難するべきでもないので、精々が本人がいないところでやれやれと嘆息するくらいで十分なのでしょう。
それに同様の言葉で「井の中の蛙」の方が日本人にとっては余程なじみが深いように思えます。
とりあえず豚といえばスーパーでパック詰めにされている食肉くらいしか知らない私にとっては、近所の田んぼでゲコゲコ鳴いているカエルのほうが身近な存在です。