公明正大

【漢字】公明正大
【読み】こうめいせいだい
【意味】隠し事がなく公平で堂々としている様子。
【例文1】公明正大な彼女は経理責任者に抜擢された。
【例文2】公明正大な政治を願う。
【例文3】公明正大で証言台に立つ。

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「公明正大」にまつわる小話

公明正大とは古くからある言葉で、読んで字のごとく「私心を挟まず公正に物事を行うこと」を指します。「公明」は私欲を持たず公平で悪事などの隠し事がない公明党の政党名にも使われている言葉でもあります。しかしこの「公明」という言葉、ちょっと曰く付きなのですが知っているでしょうか。
先に述べた通り、公明正大という言葉そのものは古くから使われてきた言葉です。それが、戦前に起こった選挙の公正化を目指す運動を引き継いだ戦後日本において、「平等で倫理的な選挙を行おう」とする政策の旗頭として「公明選挙」と名付けられ、公明選挙運動が始まりました。これは昭和27年から昭和40年ごろまで長い間国民に親しまれてきた名称だったのですが、公明党が誕生したことなどから、名称の変更を余儀なくされた歴史があるのです。そのときの公募で決まった「明るく正しい選挙」から簡素化を経て現在では「明るい選挙」となり明るい選挙推進運動が行われています。
明るい選挙推進運動では昭和43年から行われた「三ない運動」に公明正大の精神が表れています。
「三ない」とは「政治家や候補者は有権者に寄付を送らない」「有権者は政治家や候補者に寄付を求めない」「有権者は政治家や候補者から寄付を受け取らない」のことで、まさに「私欲を持たず悪事などの隠し事をせず正々堂々と物事を行うこと」を体現するスローガンです。