間がいい

【漢字】間がいい
【読み】まがいい
【意味】タイミングがいい。
【例文1】荷物運びをしていたら間がいいところで主人が帰ってきたので、手伝ってもらった。
【例文2】外食したいなと思っていたら間がいいところに家族が帰宅した。
【例文3】間がいい頃に食事を提供する。

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間がいい時間を見計らう

間がいいとはちょうどいいところにというふうに良いタイミングだという風に使います。
私の家族は時間にきっちりしているので、間がいいころを逆算してなんでも日常家事をしています。
一番厄介なのは風呂上りに食事を出すタイミングでした。帰宅時間は定まっておりません。風呂の時間は決まって30分。髪を乾かして着替えが住むまでに5分。35分で出来立ての料理を間がいいころに仕上げます。もちろん夕方に下準備済みです。
結婚したての頃は料理もレシピ本見ながら時間をかけて作っていたため夕食時間が10分、20分遅れる事もありました。年数を重ねるごとに要領よくこなすことができましたが、息子が社会人になり帰宅時間がまちまちやら外食やらでそんな時は20時以降は夫婦で食事します。連絡さえあれば下準備の量も調整できるのに、たまにしか連絡はありません。自分たちはきっちりしてもらいたい派なのに自分がすることは中途半端で困ります。時にはあまった食材はお皿に入れてラップをかけて冷蔵庫に保管しています。週末、夜遅く帰宅しておなかすいて間がいい頃につまみ食いをしているようです。

「間がいい」ことが大事

「間がいい」は「間が悪いの反対。頃合いがいい、巡り合わせがいい、塩梅がいい、など」こうして列挙してみると「間がいい」とあえて使わなくても他の言葉でしっくりくるものが多々あることに気が付きます。私たちがこの言葉を耳にする機会があるとすれば芸事の世界でしょうか。歌舞伎の舞台で、感情や場面が盛り上がって、演技が頂点に達した時、見得を切るといって役者が動きをとめる芝居があります。その時、市川家ではニラミといって客席を片方の眼は正面を、もう片方の眼は違う方を向ける独特な目付きをしてみせます。そのタイミングで「成田屋!」「よっ成田屋」などと掛け声がかかり見せ場であることがわかります。肝心なのはその間です。間とは芝居の緩急の緩の部分ですから、間を取り過ぎると間抜けになりますし、早すぎてもいきてきません。「間がいい」役者が良い役者なのです。同様に落語の世界でも噺家は、間の取り方で緩急をつけ、メリハリをつけますから、例え演目が同じでも演者が違えば話の雰囲気も違って聞こえます。漫才でもそうですね。独特の間で笑いを誘うのが上手な漫才師は、マイクから動き過ぎなくても会話で笑いを取っていきます。間合いの面白さですね。芸能の分野では「間がいい」人たちが残っていくのでしょう。