路頭に迷う

【漢字】路頭に迷う
【読み】ろとうにまよう
【意味】生活に困って当てもなく歩き回る。
【例文1】今倒産すると路頭に迷う事になる。
【例文2】路頭に迷いホームレス生活を送る。
【例文3】一文無しになり路頭に迷う。

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路頭に迷う人間を描くことが多いカウリスマキ監督

会社が倒産したり、何かの理由で路頭に迷う形になってしまう方がいます。一文なしの状態で希望の見えないなかで、これから一体どうやって生活していくか絶望を感じます。
言葉は悪いですが、そうした労働者を好んで登場させる映画監督がフィンランドにいます。アキ・カウリスマキという監督で、カウリスマキ監督が撮る映画は、特別な権力を持つ方や成功者として贅沢三昧をする人物はあまり登場しません。主人公は冴えないスーパーマーケットの警備員だったりと、一般市民の目線で描いていることが特徴です。
多くの作品では、努めていた会社が不況により倒産したり、暴行された影響で記憶を失ってしまいホームレスのように路頭に迷う登場人物もいます。また素朴なキャラクターとセリフ回しが魅力的で、貧乏で絶望的な状況でも希望が見え隠れする演出も好感が持てる作風ですね。
監督の優しい眼差しで写しだされた世界は、一定のリズムで描かれていますから、人物や動物、建物も平行線を保つ不思議な世界観です。世界中をみても、今にも路頭に迷いそうな人間を主人公にする映画監督は滅多に存在しないのではないでしょうか。
カウリスマキ監督はアンチハリウッドだそうで、作風からもなぜハリウッド映画を好きではないのかが理解できますね。