矛先を向ける

【漢字】矛先を向ける
【読み】ほこさきをむける
【意味】攻撃の標的になる。
【例文1】社員に怒りの矛先を向ける。
【例文2】理不尽な事で矛先を向けるのは筋違い。
【例文3】弱者に矛先を向ける。

矛先を向けるをテーマにした記事

下っ端に怒りの矛先を向ける

以前私が働いていた職場では、取引先とのトラブルや自分の失敗によるイライラを、私を含めた後輩たちに八つ当たりをする先輩がいました。
あまりに酷いので、正義感が強く皆から慕われていた同僚であるYさんが「そんなに怒らないで下さいよ。自分のせいなのに」と発言すると、先輩の怒りの矛先がYさんに集中するようになっていきます。
何をするにもYさんに突っかかり、無視は当たり前で次第にイジメのような行動がエスカレートします。先輩は世渡りだけは上手かったので、上司や本社にYさんの悪評を広めたり、社内でも噂を広げました。Yさんは真面目で仕事にも一生懸命取り組んでいましたが、段々とやせ細り、以前のように快活な姿はどこにもありません。
理不尽に怒りの矛先を向けられたために、Yさんはが一時休職状態となってしまいました。私と同僚の何名かは先輩のことを本社や上司に報告しても聞く耳を持ってくれません。
結局Yさんが退職したことをキッカケで、会社の嫌気がさし私も退職することに決めます。Yさんはその後上場企業に就職し、結婚して幸せに暮らしているそうです。