喉元過ぎれば熱さを忘れる

【漢字】喉元過ぎれば熱さを忘れる
【読み】のどもとすぎればあつさをわすれる
【意味】熱い物も飲み込んでしまえば、その熱さもしばらくすると忘れてしまうことから、きつい経験も過ぎてしまえば、その苦しさもいつか忘れてしまうものである。また助けてもらっても、しばらく経てば恩義も忘れてしまうものだ。
【例文1】あれほど注意したのに、彼の行動はもう喉元過ぎれば熱さを忘れている。
【例文2】ギャンブルはやめると言ったのに、もう喉元過ぎれば熱さを忘れる。
【例文3】1年もすれば喉元過ぎれば熱さを忘れる。

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喉元過ぎれば熱さを忘れるもの

喉元過ぎれば熱さを忘れるとは熱い物を飲み込んだ時はしばらくはつらいが、時間が経てばそのつらさも忘れてしまうものです。つまり、つらい経験はいつかは忘れるものであるという意味です。助けてもらった恩もいつかは忘れてしまうという時にも使います。

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次第に金銭感覚がマヒしてきてトータル20万負けても次に10万勝つと少し落ち着いた感覚になり、金銭感覚が完全にマヒしてきました。親方に給料を前借りしてまで行くようになり、同僚からは中毒だと言われながらもどんどんハマっては前借りを繰り返しました。このままでは生活できないなと思っている頃、ついに親方から喝が入り、きっぱりパチンコは辞めました。半年は元の生活に戻りましたが、ふとパチンコをしたくなりました。終わってみれば数万円勝ちで翌週も行きました。あの深見にはまった苦い経験をしたにも関わらずまたはまりそうです。

喉元過ぎれば熱さを忘れる、いいえ、胃の中が熱いです

口に入れてはみたものの、熱くてゆっくり食べていられない料理がだされることはままあります。
食べている途中で冷め切らないように予め適温よりも熱くして提供する配慮によるものなのでしょうけれど、口に入れている時点で手遅れです。
吐き出す無作法を公衆面前で敢行する訳にもいかず、ろくな咀嚼もせず無理矢理に飲み下します。
喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉に騙されたことを知るのはこの瞬間です。
確かに口の中と喉は通過してしまい難を逃れたかのように見えますが、今度は胃が熱さで絶叫するはめになります。
熱さを堪能する料理もあるらしいですが、正直に言って御免被りたいです。
熱さ寒さも彼岸までと言いますが、熱さと辛さは舌先まで、それより先に通してよいものではありません。
出された料理を一口食べて涙目になるくらいなら、そそくさとハンカチなどに吐き出した方がまだ救いがあります。
噛み砕いたものでなければ大惨事になるわけでもなし、ハンカチなどで隠せば周囲に与える影響は少ないはずです。
自分の失敗ならばともかく他人の失敗を長くあれこれと言うのは狭量というものでしょう。
それで、ハンカチを忘れるどころか用意しようとすらしなかった私は、口の中の灼熱の塊を飲み下すしかないのですかね。
耐えられそうに無いので、こっそり吐き出してもいいですか。"

そのような状況に追い込まれる前に、警察官や腕に覚えがある強そうな味方をけしかけた方が現実的ですし確実です。