五十歩百歩

【漢字】五十歩百歩
【読み】ごじっぽひゃっぽ
【意味】どちらも大して変わらないこと。悪い意味で使われる。
【例文1】5分遅刻しようが6分遅刻しようが五十歩百歩だ。
【例文2】29点と28点を競っても五十歩百歩で赤点には変わりない。
【例文3】はたから見れば五十歩百歩の言い訳にすぎない。

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五十歩百歩を笑って水に流す

五十歩百歩は有名なことわざで、私も使ったことがあります。
あまり良い意味では使いません。

大した差がないのに自分の方が上回っているとか、良いように思えるなどという人に対して言ったことがあります。
それは冗談交りの会話の時に用いているので、それほど相手も気にしていないようです。

しかし、世の中には冗談が通じない人もいます。
あまりそういう人と接することは少ないのですが、あらかじめ性格を知っていないと飛んでもないことになりかねません。

傍から見ていると大した差はないのに、人はなぜか優劣をつけたがってしまいます。
そこで多少自分の方が上回っていたとしても、周りからみれば大差はなく、まさに五十歩百歩です。

人のことはそう思えますが、自分のこととなると状況が変わってきます。
優劣を付けないように、違いを機にしないようにしても、やはり気になってしまいます。

それに自分が気付くと、なんて器の小さい人間だとがっかりしてしまうこともあります。
五十歩百歩にいちいち目くじらを立てずに、笑って水に流すような人でありたいと思います。

人は違って当たり前ですし、同じだったら逆に怖いことです。
それに気付いていながら、つい自分のことになるとムキになってしまうことがあるので気をつけていきたいです。

五十歩百歩について考えた

私が学生の頃には偏差値がありました。同じ生徒の間では今回の模試は80点取れた85点取れたなどのことをよく友達通しで競い合ったものです。80点も、85点も五十歩百歩なのですが、1点違っても入試は厳しいもので合格、不合格の線引きをされます。そこで私たちが学生の時は1点点数を上げるがために猛勉強をしたものです。しかし猛勉強をしてもそう簡単には点数は上がりません。それで落胆したり喜んだりという学生時代でした。そうした中で私は本番では思った点数が取れず、第一希望の大学には合格できませんでした。しかし社会人になった今、誰さんと誰さんの偏差値が3違ったなどは五十歩百歩だったと思います。職業に就くと、学生時代の高校なんかどこも五十歩百歩であることが分かりました。社会人になるとある程度の学歴は重要だと思いますが、実力の世界だと考えます。学歴が多少いいからと言って出世するとは限りません。仕事ができるか、コミュニケーション能力はどうか、性格的なことなど様々な観点から評価されます。大卒の人よりも高卒の人の方が出世する場合も多く見てきました。学生時代の成績なんて五十歩百歩なんです。だから、今の若者には勉強プラス色々なことに挑戦してほしいと思います。