甲乙付け難し

【漢字】甲乙付け難し
【読み】こうおつつけがたし
【意味】二つのものに大して差がなく、どちらが優れているかを決めるのが難しい。
【例文1】どちらの就職先に決めようか甲乙付け難し。
【例文2】二人とも背が高くてカッコよくて甲乙付け難し。
【例文3】どちらも日当たり良好で甲乙付け難し。

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甲乙付け難しの由来や意味とどちらが優れているのかについて

甲乙付け難しという言葉は一般的には物事などの優劣がつけにくい事を意味しています。この甲乙とは元々は古代中国で使われていた十干が由来になっていて、第一位である甲と第二位である乙が元になっています。
なのでどちらも一位に相応しい場合や実力が拮抗している時にはこの甲乙付け難しが使われていて、両者が近い状態にある事を意味しています。またこの甲乙という言葉は契約書などでも使われていて、一般的には甲の方が主導権を持っている様なニュアンスになっています。
例えば家を借りる時などには大家が甲になり借り手側は乙になるケースが多くなります。さらに企業間での取引などの場合には自社を乙として相手の企業を甲とする事が多くなりますが、実際には甲乙に明確な決まりはないとされています。
しかし、十干では第一位が甲であり第二位が乙になりますので、甲の方が優先順位が高いとされています。そして昔は日本でも成績に甲乙を使っていた時代があり、その時には最も良い成績には甲がつけられ次に優れている物には乙がつけられていました。
厳密に言えば甲乙付け難しとは、元々明確な基準がない物に対して順位をつけると言うやや特殊な言葉であると言えます。