狐と狸の化かし合い

【漢字】狐と狸の化かし合い
【読み】きつねとたぬきのばかしあい
【意味】狐と狸は人を化かすというおとぎ話から、ズル賢い者同士が騙し合う。
【例文1】狐と狸の化かし合いとも知らないで、逆ドッキリを仕掛ける。
【例文2】アリバイを頼んで狐と狸の化かし合う。
【例文3】詐欺グループが狐と狸の化かし合いだ。

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狐と狸の化かし合いとは

狐と狸とは、どちらも人を化かすと言われることから、ずる賢い人の事を言います。良く使われる言い方は、狐と狸の化かし合いと使います。つまり、ずる賢い者同士がだまし合うことのたとえとして使われるのです。しかし、この言葉は狐と狸にとっては少々可哀想かもしれません。どちらも決して人を化かしませんし、特別悪い事もしません。むしろ小さいときは可愛い動物です。何故、化かすと言われるようになったのでしょうか。夜遊びが過ぎて朝になって帰った人が、狐に化かされて一晩中あちこち引っ張り回されたと言い訳をしたことからという説もあります。また、狸は人里近くに住んでいますから、人間との関わりあいも多かったのでしょう。 
そして、二つを比べると、狐は少々ずる賢く、しっかり人をだまし、狸もだましはしますが、なんとなく間が抜けているというような違いが言われます。また、化けるときにも狐は細身の妖艶な美女に化けますが、狸はちょっと太めの小父さんが多いようです。お寺のご住職に化けるという話もいくつかあります。そして、九尾の狐のように狐は人に害を与えますが、狸はお礼を持って来たり、お金集め(お寺の門の修復のために募金を集めた狸の話が伝わっています)と人に害を与えません。
見た目からの差もあるのでしょう。狐はスマートですが、狸はぷっくりしていますから。

狐と狸に化かされたような体験

「狐と狸に化かされたようだ」という表現をすることがあります。
実際、昔話にも狐や狸に化かされる話もあります。

もちろん、本当に狐や狸が人間を騙しているのかどうかは定かではありません。
しかしこのような動物や、実際には存在しているのかどうかが不明な生き物の伝説や物語はたくさんあります。

自然の力は大きく、人知では理解できないことがたくさんあります。
そのため、人間以外の生き物がいろいろな仕業をやっていてもおかしくはないのかもしれません。

確かに山奥に入ると、人間界とは違う雰囲気が漂っています。
私は以前、かなり自然豊かな場所で仕事をしていたことがあります。

その場所ではあきらかに人間の数よりも、動植物の数の方が多くいました。
そのようなこともあり、人間以外の生き物の怖さを知った場所でもありました。

人が圧倒的に多い場所で暮らしていると、なかなか人間以外の生き物の脅威を感じることは少ないかもしれません。
自然界の中で人間とそれ以外の生き物が上手く共存していくことが必要です。

やはり他の生き物の存在をきちんと理解して、それぞれのテリトリーを侵害しないことが必要だと思います。
それにしても、できれば人間相手に「狐と狸」に化かされたような体験をしたくはないものです。