「類は友を呼ぶ」は、似た者同士が自然と集まってくるという意味を持つことわざです。
意味
「類」は、同じような性質や考えを持つ人や物のこと。「友」は、親しい友人。「呼ぶ」は、自然と集まってくるという意味です。つまり、このことわざは、価値観や趣味、性格などが似ている人同士は、自然と仲良くなり、集まってくるということを表しています。
由来
「類は友を呼ぶ」の由来は、中国の古典である『易経』の一節「方以類聚、物以群分(ほうは るい をもって あつ まり、ものは ぐん をもって わかれ)」からと言われています。これは、「同じような性質を持つものは集まり、異なる性質を持つものは分かれる」という意味です。
使い方
「類は友を呼ぶ」は、以下のような場面で用いられます。
- 同じ趣味を持つ人たちが集まって、仲良くなっている様子を見たとき
- 自分が意図せずとも、似たような性格の人とばかり付き合っていると感じたとき
- 人との出会いや人間関係について、考えを述べたいとき
例文
- 彼はスポーツが好きなので、いつもスポーツ好きな人たちと遊んでいる。まさに類は友を呼ぶだね。
- 読書が好きなので、読書好きな人と話していると、話が尽きない。やっぱり類は友を呼ぶんだね。
- ボランティア活動に参加するようになって、自分と同じような価値観を持つ人たちと出会うことができた。類は友を呼ぶという言葉を信じて良かった。
類義語
- 似た者同士
- 同類相求む
- 価値観が合う
- 気心が知れる
- 波長が合う
対義語
- 水と油
- 犬猿の仲
- 馬が合わない
- 価値観の違い
- 波長が合わない
英語表現
- Birds of a feather flock together.
- Like attracts like.
- People with similar interests tend to get along well.
注意点
「類は友を呼ぶ」は、必ずしも良い意味で使うとは限りません。例えば、悪いことを企む人たちが集まって、悪事を働いたりすることもあります。
補足
「類は友を呼ぶ」は、人間関係だけでなく、物事全般に当てはまる考え方です。例えば、同じような考えを持つ人たちが集まって、会社を立ち上げたり、社会運動を起こしたりすることもあります。