「禍を転じて福となす」とは、災難や不幸を、逆に利用して良い結果に結びつけること

「禍を転じて福となす」とは、災難や不幸を、逆に利用して良い結果に結びつけること。

読み方: わざわいをてんじてふくとなす

意味:

  • 災難や不幸を、逆に利用して良い結果に結びつけること。
  • ピンチをチャンスに変えること。

語源:

  • 中国の戦国時代の逸話をまとめた書物『戦国策』の「燕策」から。

故事

  • 燕の昭王が太子丹を秦に人質として送ったとき、秦の昭襄王は太子丹を殺そうとした。しかし、太子丹は秦の宰相・呂不韋の娘婿である樊於期を秦に送り込み、呂不韋の失脚を画策した。呂不韋を失脚させることに成功した太子丹は、秦から逃亡して燕に帰国することができた。

例文:

  • 会社が倒産したことをきっかけに、彼は起業家として成功した。まさに禍を転じて福となしたと言えるだろう。
  • 病気になったことがきっかけで、健康的な生活習慣を身につけることができた。これも禍を転じて福となしたと言える。
  • 今回の失敗を教訓にして、次は必ず成功しよう。

類義語:

  • 塞翁が馬
  • 怪我の功名
  • ピンチはチャンス
  • 逆境を乗り越える
  • 苦難を乗り越える

対義語:

  • 災難
  • 不幸
  • 失敗
  • 苦難
  • 逆境

補足:

  • 「禍を転じて福となす」という言葉は、災難や不幸を嘆くのではなく、それを乗り越えてより良い未来を築くための糧にするという前向きな考え方

その他

  • 「禍を転じて福となす」は、日本語独特の表現です。英語では、「turn adversity into opportunity」、「make lemonade out of lemons」、「turn a misfortune into a blessing」などの表現が近い意味になります。

参考URL:
禍を転じて福となす(わざわいをてんじてふくとなす)とは? 意味や使い方 - コトバンク

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