「修羅場」という言葉は、様々な意味を持つ多義語ですが、激しい争いや混乱の場という意味で使われます。
- 仏教における修羅道
仏教における六道の一つである修羅道を指します。修羅道は、激しい闘争と苦しみの中で過ごす世界とされ、阿修羅と呼ばれる神々が住む場所とされています。
- 激しい争いや混乱の場
転じて、激しい争いや混乱の場という意味で使われます。修羅道における激しい闘争になぞらえて、人間界における恋愛、人間関係、仕事などの場面で、激しい対立や葛藤が起こっている状況を指します。
例文
-
恋愛における修羅場:
浮気現場を目撃して、修羅場となった。
-
人間関係における修羅場:
相続争いで、兄弟間で修羅場となった。
-
仕事における修羅場:
納期直前にトラブルが発生し、チーム内で修羅場となった。
「修羅場」を使う際のポイントは、以下の通りです。
- 単なる喧嘩や言い争いではなく、激しい対立や葛藤があることを強調する。
- 緊迫感や臨場感を与える表現を使う。
- ドラマチックな場面を演出する。
類義語
- 地獄
- 阿鼻叫喚
- 血みどろ
- 壮絶
- 激闘
対義語
- 平和
- 安寧
- 静寂
- 穏やか
- 和やか
その他
- 歌舞伎や演劇では、修羅場と呼ばれる演目があります。修羅道における激しい闘争を題材にした作品が多く、観客を熱狂させる演出が特徴です。
- 近年では、「修羅場に行く」というフレーズが、恋愛トラブルに巻き込まれることを意味するスラングとして使われることもあります。
「修羅場」は、強いインパクトを与える言葉です。適切な場面で使えば、文章に深みを与えることができますので、ぜひ覚えておきたいですね。