「否が応でも」(いやがおうでも)は、「好むと好まないとにかかわらず」「承知でも不承知でも」「なんとしても」「ぜひとも」という意味です。
「否が応でも」は、以下の二つの漢字から成り立っています。
- 否(いい): 否定、拒否
- が応(がおう): 承知、同意
「否が応でも」の直訳は「否か応か」ですが、慣用的な意味は「好むと好まないとにかかわらず」となります。
使い方
「否が応でも」は、主に文章の中で使われます。 話題が本筋から逸れた後に、「否が応でも」を使って、本題に戻ります。
例文
- 「時間は否が応でも過ぎていく。」 (Jikan wa iyagōdemo sugite iku.) - 時間は、好むと好まないとにかかわらず過ぎていく。
- 「彼は否が応でも有名になってしまった。」 (Kare wa iyagōdemo yūmei ni natte shimatta.) - 彼は、本人の意志とは関係なく有名になってしまった。
- 「この商品は否が応でも売れている。」 (Kono shōhin wa iyagōdemo urete iru.) - この商品は、好むと好まないとにかかわらず売れている。
類義語
- 「仕方なく」 (Shikata naku) - 仕方なく、どうすることもできない
- 「どうにもならない」 (Dō ni mo naranai) - どうにもならない、どうしようもない
- 「避けられない」 (Sakenarenai) - 避けられない、逃れられない
「否が応でも」は、様々な状況で使われることのできる便利な表現です。 好むと好まないとにかかわらず、何かが起こることを強調したいときに使えます。
以下、「否が応でも」を使った例文をいくつかご紹介します。
- 「彼の才能は否が応でも認められるだろう。」 (Kare no saī wa iyagōdemo mitomerareru darō.) - 彼の才能は、誰もが認めるだろう。
- 「この問題は否が応でも解決しなければならない。」 (Kono mondai wa iyagōdemo kaiketsu shinakerebanaranai.) - この問題は、どうにかして解決しなければならない。
- 「年齢を重ねるにつれて、否が応でも体力が衰えていく。」 (Nenrei o kasanete iku ni tsurete, iyagōdemo tairiki wa yowatte iku.) - 年齢を重ねるにつれて、どうしたくても体力が衰えていく。
「否が応でも」について、さらに詳しく説明します。
- 「否が応でも」は、「好むと好まないとにかかわらず」という意味ですが、「どうにもならない」という意味合いも含んでいます。 つまり、「否が応でも」を使うときは、何かが起こることを止めようとしても無駄であることを示唆していることが多いです。
- 「否が応でも」は、「ぜひとも」という意味でも使われます。 つまり、「否が応でも」を使うときは、何かを強く勧めたり、強調したりしていることが多いです。
- 「否が応でも」は、「必ず」という意味でも使われます。 つまり、「否が応でも」を使うときは、何かが起こることを確信していることを示唆していることが多いです。